先日の日曜日、連れ合いと一緒に観て来ました。
結論から言います。とても、とても、ヨカッタです。
わたし的には、是枝裕和監督の代表作になると思っています。
まあ、とは云っても、これまで是枝監督の作品は、『誰も知らない』、『歩いても 歩いても』、『そして父になる』の三作しか観てはいませんけど・・・・・・。
『誰も知らない』は衝撃的事件の映画化で、それなりに衝撃的でした。『歩いても 歩いても』はビデオで見たのですが、あまり印象には残っていません。
『そして父になる』はお金を払って映画館で観たのですが、何で今頃、こんなテーマで、こんな役者で、こんな作品なの?でした。
そして、今回の『海街d i a r y 』は、見終わって、静かに、ゆっくりと手を叩きたくなる、こころが、とても、とても、やわらかくなる作品でした。
そして、観ている途中で、何か、小津安二郎の作品を観ている気がしてきたのです。
舞台が鎌倉で、衝撃的事件が起きる訳でもなく、いまと云う時代を意識している訳でもなく、それでも、家族のひとり一人を、その繫がりを、丁寧に描くことで、それなりの時代が撮し込まれていたりして・・・・・・。
物語は“鎌倉”を舞台に描かれるのですが、鎌倉でなければ、絶対に物語りとして成立しない作品だと思います。北千住や、麻布や、広尾では物語にならないと思いました。
四人姉妹の住む、昭和の匂い漂う、木造の二階家、裏山の風景、庭の梅の木、このロケーションが鎌倉的で小津的。
そして、登場する食べ物、おはぎ、竹輪のカレーライス、アジフライ、アジの南蛮漬け、生しらす丼、しらすトースト、そして、梅酒。これらが旨く、巧く、物語に絡まってくるのも、鎌倉的で小津的。
それで、上映時間が11時25分からで、昼食前で観ていて、とても、とてもお腹が空いてきて、食べたくなったりしたのです。特に“おはぎ”は堪りませんでした。
綾瀬はるか、こんな役柄を演じる歳に・・・・・・、と思ったり。
長澤まさみ、その顔、その名前、見たような、聞いたような、と思ったり。
夏帆、こんな面白い?女優が居たの、と思ったり。
広瀬すず、ホント! 健気で、可哀想で、可愛いい、と思ったり。
兎に角、みんなヨカッタです。
兎に角、イイ作品でした、連れ合いも、そう云ってます。
詳しい話しは、次回。
それでは、また。