昨日の続きです。
金ピカ観音の全生庵を出て、三崎坂をぶらぶら下りながら、通りの向こうを眺めると、古い煤けた色の建物に「面白い物」を見つけました。
雨戸の戸袋に「細工」がしてあるのです。「鏝(コテ)絵」のようです。外壁の材質はモルタルです。
普通は漆喰の壁に「細工」するのですが、左官屋の「遊び」で鏝絵を描いたのでしょう。
もしや?「伊豆の長八」の流れを汲む「谷中の長七」の仕事か? 何チャッテ冗談です。
鋭い「眼」と「くちばし」は鷹の様に見えますが、胴体や翼の部分はかなり抽象的な表現になっています。なかなかケッコウな趣向です。
角の店で見つけた「圓朝まつり」のポスターです。
落語会は8月18日開催で、もうとっくに終わっています。出演者は当然、三遊亭圓朝の流れを汲む人達です。
好楽、円橘、鳳楽、三人とも「三遊亭円楽」の弟子です。円楽には「文化人」を目指していたような「節」があり、ある意味で「圓朝」に近いタイプの落語家でした。最近引退したようなので過去形です。
ポスターの店を右に曲がります。この路地も始めて歩きます。
曲がると直ぐに煉瓦塀と、赤茶けた錆びに被われた門扉。その先の塀は「大谷石」、このバラバラ感も「味わい」です。
バラバラ塀の向かいには、「丸安商店」です。
商店とは云っても、入り口から玄関までの「地べた」に、品物を並べて置いてあるだけの簡易店舗です。これって、谷中版「ガレージセールス?」
商っているのは「穀類」です。全て「ハカリ売り」と云うのも「新しい?」です。
商品が「硬い」穀物ですから「堅い」商いです、店主もきっと「堅物」なのでしょう。裸電球の灯る薄暗い「店内」には、人の気配はありませんでした。
人通りの少ない路地で、多分「長年?」商いを続けている訳ですから、それなりに利益は出ているのでしょう。
これは、なかなか素晴らしい!
緑の蔦が、水色の「トタン板」に映えます。トタン板が「青い大空」に見えます。
路地の視界が急に広がり、「広場」が出現しました。ゴチャゴチャと込み入った谷中に、スッキリ、広々と開けた空間があったのです。
門、柵、タイル、ベンチ、案内板、どれも新しいです。一年も経っていない様子です。
遠くに見える「寄棟造」の大きな屋根が、全生庵の本堂です。木の間から僅かに金ピカ観音が見えます。
元は何があったのでしょうか? こんな処に、こんな広場を造ってしまう東京都はスゴイです。
広場の名前は「防災広場 初音の森」とありました。この名称で調べてみたら判りました。
広場は今年の7月9日のオープンでした。出来立てのホヤホヤです。以前にはゴルフ練習場があったのです。
国、都、区の三者で建設されたようです。東京都だけでは有りませんでした。検索しているときに、面白い?貴重な?写真を見つけました。
左から二番目の紳士が、参議院議員の「保坂さんぞう氏」です。オープニングセレモニーに来賓で出席したのです。
この日から20日後に、参議院議員のバッチを失うのです。これまで全てトップ当選をしていたのに、この時、そんな事になるとは夢にも思わなかったでしょう。
政界は「一寸先は闇」だったのです。
話しが逸れてしまいました。
谷中の街、もう少し歩きます。
それでは、また明日。
金ピカ観音の全生庵を出て、三崎坂をぶらぶら下りながら、通りの向こうを眺めると、古い煤けた色の建物に「面白い物」を見つけました。
雨戸の戸袋に「細工」がしてあるのです。「鏝(コテ)絵」のようです。外壁の材質はモルタルです。
普通は漆喰の壁に「細工」するのですが、左官屋の「遊び」で鏝絵を描いたのでしょう。
もしや?「伊豆の長八」の流れを汲む「谷中の長七」の仕事か? 何チャッテ冗談です。
鋭い「眼」と「くちばし」は鷹の様に見えますが、胴体や翼の部分はかなり抽象的な表現になっています。なかなかケッコウな趣向です。
角の店で見つけた「圓朝まつり」のポスターです。
落語会は8月18日開催で、もうとっくに終わっています。出演者は当然、三遊亭圓朝の流れを汲む人達です。
好楽、円橘、鳳楽、三人とも「三遊亭円楽」の弟子です。円楽には「文化人」を目指していたような「節」があり、ある意味で「圓朝」に近いタイプの落語家でした。最近引退したようなので過去形です。
ポスターの店を右に曲がります。この路地も始めて歩きます。
曲がると直ぐに煉瓦塀と、赤茶けた錆びに被われた門扉。その先の塀は「大谷石」、このバラバラ感も「味わい」です。
バラバラ塀の向かいには、「丸安商店」です。
商店とは云っても、入り口から玄関までの「地べた」に、品物を並べて置いてあるだけの簡易店舗です。これって、谷中版「ガレージセールス?」
商っているのは「穀類」です。全て「ハカリ売り」と云うのも「新しい?」です。
商品が「硬い」穀物ですから「堅い」商いです、店主もきっと「堅物」なのでしょう。裸電球の灯る薄暗い「店内」には、人の気配はありませんでした。
人通りの少ない路地で、多分「長年?」商いを続けている訳ですから、それなりに利益は出ているのでしょう。
これは、なかなか素晴らしい!
緑の蔦が、水色の「トタン板」に映えます。トタン板が「青い大空」に見えます。
路地の視界が急に広がり、「広場」が出現しました。ゴチャゴチャと込み入った谷中に、スッキリ、広々と開けた空間があったのです。
門、柵、タイル、ベンチ、案内板、どれも新しいです。一年も経っていない様子です。
遠くに見える「寄棟造」の大きな屋根が、全生庵の本堂です。木の間から僅かに金ピカ観音が見えます。
元は何があったのでしょうか? こんな処に、こんな広場を造ってしまう東京都はスゴイです。
広場の名前は「防災広場 初音の森」とありました。この名称で調べてみたら判りました。
広場は今年の7月9日のオープンでした。出来立てのホヤホヤです。以前にはゴルフ練習場があったのです。
国、都、区の三者で建設されたようです。東京都だけでは有りませんでした。検索しているときに、面白い?貴重な?写真を見つけました。
左から二番目の紳士が、参議院議員の「保坂さんぞう氏」です。オープニングセレモニーに来賓で出席したのです。
この日から20日後に、参議院議員のバッチを失うのです。これまで全てトップ当選をしていたのに、この時、そんな事になるとは夢にも思わなかったでしょう。
政界は「一寸先は闇」だったのです。
話しが逸れてしまいました。
谷中の街、もう少し歩きます。
それでは、また明日。