粋なオヤジになりたくて

♪一日おきにリリースしています。アップされるのは約5ヶ月遅れです。♪

京都音楽喫茶紀行 - ジャズ喫茶『HANAYA』

2007-07-26 | 音楽喫茶紀行
 
 コロナを出て、祇園の花見小路のクラブが並ぶ飲み屋街を三条まで徒歩で北上するとポツンとあるのが『HANAYA』。入り口の分厚いドアが音を遮断していて中の様子は伺いしれない。ドアが開かずに横にあった呼び鈴を押したところ、中でピンポンとなったようで粋にデビューしたかったのだが登場した時点で皆に笑われてしまった。

店内にはカウンターに男1人、離れて女一人。どちらもご常連のようだ。ギネスビールにミックス・ナッツを注文。


(これで850円って何かの間違い?)


(暗闇で青白く光るマッキンの魔力)


入店時に流れていたのはJohnny Hodgesのこんなアルバム。



これは小生には手ごわそうだ。と思っていたら次にかかったのはDon Byasという方。



そしてJon Johansson と聞いたことのないMusician ばかり。ただ曲はスタンダードなものが多かった。どうやらマスターご自慢のレア盤のオンパレードのようだ。(IKE QUEBECなどネットでもアルバムの画像すら見つからないものが2点あった。)

聴いたことがあったのは退店直前に聴いたCarmen Mcrae。



彼女の歌を聴くとあれっ、いつからこんなに英語の歌詞がわかるようになったのだろうと不思議なくらいスーッと歌詞が伝わってくる。あとで調べてみるとやはり根っからのニューヨーカーであった。

The very thought of you makes my heart sing,
Like an April breeze on the wings of spring.
And you appear in all your splendor, my one and only love.
The shadows fall and spread their mystic charms
In the hush of night while you are in my arms.
I feel your lips so warm and tender, my one and only love.
You fill my eager heart with such desire,
Every kiss you give sets my soul on fire,
I give myself in sweet surrender, my one and only love.
The touch of your hand is like heaven, a heaven that I've never known.
The blush on your cheek whenever I speak tells me that you are my own,
You fill my eager heart with such desire, every kiss you give sets my soul on fire, I give myself in sweet surrender, my one and only love.

楽器に近い声質と正しい英語の彼女のレコードを聴いたことがこの日の一番の収穫であった。 

この店があるサイトで入り難い度4、頑固度4(5段階評価です)になっていることに妙に納得。(まぁドアが開けにくくて入り難さ度4というわけではないだろうが。)

(評価できる点)
  ・愛嬌のある奥さんなど家族経営で和気あいあいとしているところ。
  ・BGMのような音量の店が多いなかで正しい音量で鳴らしている点。
  ・LPしかかからなので20分ごとに次々とレコードが聴ける点。
(課題)
  ・ジャズ喫茶にしてはあまりにも綺麗すぎる小生にはいささか居心地の悪い空間。
  ・JBLの大音量で聴くLPの音が背後から迫ってくる位置関係の不自然さ。
  ・つまり一番良い音が聴ける場所はマスターの座る場所ということ。
  ・お酒がストレートしかなく、カクテルやソーダ割りが全くないこと。まぁそこまではやりたくないか。

かくして超マニアを目指す客と何が流れてようとごきげんな客の二極化が進むんですね。
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