バド・パウエルは晩年はパリで音楽活動を行っていたのだが、よく言えばその頃の円熟の境地を知ることができるアルバム"A Portrait of Thelonious"のA面の一曲目に入っているのがこの"Off Minor"だ。このアルバムは先輩であるセロニアス・モンクの作品を扱ったもので、その特異な曲想をバド・パウエルなりに聴きやすく解釈したものと言えそうだ。小生がこのアルバムを購入したのは大学生の頃と記憶しているが、ルースト盤の超絶技巧の炸裂とはまるで違う演奏に驚くとともにどこか暖かみを感じさせるホッコリするこの盤も愛聴盤である。
ルースト盤では録音が悪くてよく聴こえなかったベースがここではとてもいい味を出している。調べてみると"Pierre Michelot"という人で例のジャック・ルーシェとやっていた人だった。そりぁうまいはずだ。。
おそらく"Off Minor"という題はMinor(短調)からの脱出という意味だと推察され、短調で始まる曲は途中から長調へと華麗に転調するわけで奇才モンクらしいハーモニクスの面白い曲想ですね。
Off Minor - Bud Powell
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