普段は車やバスでは通ることができない学芸大学駅。駅前のパチンコ店の裏通りにある裏口前から階段を上がると、まるで避暑地にでも来たような錯覚さえ起きる静かな空間が現れる。お店の名前はその名も『平均律』。どんな店なのか大体わかりますね。小生が入店した時には先客はひとりでチェロ中心のアンサンブルが静かに流れていました。
山小屋のような太い梁に、やさしいカーブを持つ椅子や照明。壁には星の写真も。カウンターの正面には個性的なカップ&ソーサーが100以上並び、客は自分の好みの一客を選ぶことができるという粋なはからい。小生が注文したのはHPをみて気になっていたウインナ・コーヒー。700円也。
(アイスコーヒーではありません)
女店主がこだわりの手順で作っていく様はまるでバーテンダーの作るカクテルを想像させる。見た目でも楽しめるが、これがなかなかコーヒーの苦みと砂糖の甘みのコンビが絶妙でうまい。飲み進むうちにコーヒーが無くなりそうになると『さし湯』をしてくれて、最後までおいしくいただけるという嗜好。ただこの手の音楽喫茶の常なのだが、客が来るごとに響きわたる電動ミルの音がちょっと気になってしまう。
(電動ミルの上には演奏中のヒラリーのCDが)
目の前に見えたヒラリー・ハーンのCDをついリクエストしてしまった。やっぱりシャコンヌは名曲だなぁ。ヒラリーのヴァイオリンの響きのなかで読書などしながら贅沢な時間が2時間位は過ごせてしまえそう。
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