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ギリシャ神話あれこれ:天才大工、頑張る

 
 私が切迫早産で入院していたとき、ちょうど実家では屋根を修繕していた。そのときの大工さんは、自分で工夫して物を作り出すのが大好きな人で、雇いも雇われもせず、腕のいい大工仲間のネットワークでその都度、パーティーを作って仕事をこなすのだった。一仕事終えると、パプアニューギニアへと遊びに行く。
 彼は独身で、別に私に気があるわけではなかったのだが、私が入院していると知るとオロオロと身の処しように困ってしまって、若い女性が喜びそうなものをと、ちっちゃな可愛いコスメセットを見舞いの品に贈ってくれた。慣れない買い物だったろうに。
 ……私は化粧をしないので、それは実家の衣装箪笥にしまってある(良い香りがするので、香り袋代わりに)。

 頭脳や容姿や年齢如何に関わらず、男性は純なほうがよい。

 ダイダロスはもともとアテナイの大工で、斧や錘や錐、水計りなんかを発明もし、名工として名を馳せていた。が、見習い徒弟の甥タロスが鋸を発明すると、彼が将来自分を凌駕する工匠となるのを怖れて、崖から突き落として殺してしまう。
 落ちてゆく彼を、工芸神アテナが憐れみ、鷓鴣鳥に変えてやったという(別伝では、鷓鴣になったのは、死んだ息子を追って縊死した、タロスの母ペルディクスだったとも)。

 やがて甥殺しが露見すると、ダイダロスはクレタ島に亡命、ミノス王に仕える。

 To be continued...

 画像は、ドーミエ「イカロスの墜落」。
  オノレ・ドーミエ(Honore Daumier, 1808-1879, French)

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