いざドイツへ(続々)

 
 マイン川畔は町の人々の憩いの場。橋の近くの船着場のテラスがカフェになっていて、ドイツ人がビールを飲んでいる。
 ちょうど夕方のこの時分、ドイツの人々はこうやって、カフェの戸外のテーブルで、コーヒーやワインやビールを飲みながらお喋りしている。日没が遅いので、8時頃でも、まだ日本の夕方くらいに明るい。5時に仕事が終わり、暗くなる10時近くまで、ドイツ人は週日、余暇を持っている。そしてその余暇を、こうしてのんびりと談笑して過ごしている。

 川岸には、赤ちゃんを連れて歩くカモのカップル。パンが余るんだろう、地元の人がパンを袋に入れて訪れ、カモにやる。そのパン目当てに、他の鳥たちもやって来るのだが、カモの親たちが猛烈に突っかかって追い払いにかかる。川の中州が、このカモの親子の住処なのだという。
 そう言えば、ドイツではどこでも水鳥を見かけた。木があれば、また森が近ければ、野鳥がさえずるのが聞こえた。

 旧市街を中心に、てくてくと町を歩く。レーマー広場を中心とする旧市街は、第二次大戦で破壊され、戦後になって復元されたもの。この、歴史に対する愛着と自負は凄い。こういうことは、日本ではあり得ない。
 レーマーベルクは「ローマ人の丘」という意味で、このレーマー広場から大聖堂へと通じる、一人ベンチに座る悩める青年以外、誰もいないからと、二人してノベ~ッと座って休憩した、中庭のようなところが、後で調べたらローマの遺跡だった。

 To be continued...

 画像は、旧市庁舎レーマー。

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