いざドイツへ(続)

 
 終着駅であるフランクフルト中央駅は、趣のある駅舎。日本では私、「クララが立った! クララが立ったわ!」とハイジの台詞を真似して相棒を笑わせたのだが、そのハイジがクララの屋敷に行く際に降り立ったのが、確かこの駅。
 が、都会の駅は物騒なので、すぐにトラムに乗り込んだ。

 ユースホステルのような宿舎を泊まり歩くのが、相棒の理想とする旅。幸いドイツはユース発祥の地(ユーゲントヘアベルゲ Jugendherberge という)。ユースの数が多く、中身も充実している。
 ユースに泊まるのを嫌う人も多いというけれど、それは旅に何を求めるのかが違うからだろう。私は旅に絵と、絵のような景色と、絵になる人々を一番に求める。相棒は、自然そのものを求める。そして二人とも、人間の普遍性を求める。お金をかけなくても得ることができるものなら、お金などかけないほうがよい。

 フランクフルト・アム・マイン(Frankfurt am Main)の名のとおり、ここにはライン川の支流の一つ、マイン川が流れている。山間に位置し、郊外が森で覆われているだけでなく、町のなかにも街路樹、芝、花壇など格段に緑が多い。鳥の鳴き声が始終聞こえてくる。そして車の数が少ない。
 ドイツ経済の中心地であり、金融関連のビル群が立ち並んでいて、その新旧が交錯する雑然とした感じが、まるで日本の東京のようだ、という意見も聞くが、私は比較にならないと思う。

 To be continued...

 画像は、フランクフルト、マイン川畔のカモたち。

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