世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
いざドイツへ
ドイツに行ってきた。
この春、相棒がめでたくプー太郎生活に突入。あーだこーだと言い合ううちに、当初の予定からどんどん外れて、行き当たりばったりでフランクフルト行き航空券を購入。あれよあれよのドイツ行き決定。
事前にいろいろと計画も練ってみたけれど、時間もないことだし、とにかく行ってみて、それから決めればいいということで、最低限の荷物だけ持って出発した。
ディパックに2、3日分の着替えだけ詰めて、機内持ち込み手荷物一つで身軽に旅行するというのが、相棒の旅の主義。これは、歩くのを前提にしているからでもあるし、預け荷物の待ち時間や、それが遅延・紛失した際の対処が鬱陶しいからでもある。
いかにもドイツらしいカラーと機能美のルフトハンザ。同乗者がPTSDだから窓際の二人席にして欲しい、と相棒が交渉した結果、エコノミークラスの窓側席はもう埋まっているので、と、ビジネスクラスの窓側席を提供してくれた。
飛行機は私たちを乗せて頼もしく空を行く。ご機嫌でポケーッとしている私。始終、キャイキャイとはしゃぎ続ける相棒。ビジネスの機内サービスがエコノミーに比べて格段にリッチだと私たちが知ったのは、実に帰りのフライトでだった。
二人して窓を覗き込むなか、機体はだんだん下降して雲のなかと入ってゆく。刷毛で塗り重ねたような雲の層を次々と通り抜けると、サーッと眼下に視界が広がる。パッチワークのように連なる緑の畑と、そのなかにまばらに散らばる、レンガ色の三角屋根をした、サイコロのような小さな家々。郊外の緑の豊かさを、別世界のような感覚で眺める。
とっとと手荷物持って入国審査を済ませると、機内にいた日本人たちの姿ももう見えなくなる。Sバーンで中央駅に向う頃には、二人でポツンと完全な異邦人となることができた。
To be continued...
画像は、フランクフルト、マイン川畔の船着場カフェ。
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