世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
フレスエ島
相棒は大のクラシック音楽フリークで、世界の普遍的なクラシック音楽すべてを鑑賞、領有することをライフワークとしている。彼は時間の許す限り音楽を聴いている。そして、モメントに落とした音楽CDを、私の家に持ってくる。私の本棚には数百枚のCDが並んでいる。
私は相棒ほどクラシック音楽を聴くわけではないし、それほどの素養もないけど、でもこれだけCDがあるとやっぱり、日常、相棒のCDを聴くようになる。私は交響曲や協奏曲よりも、ピアノやバイオリンやチェロのソロが好き。
で、北欧が好きだからと、北欧の作曲家の音楽をひととおり聴いた。北欧の曲は、北欧の絵がそうであるように、冷たく冴えて透きとおっている。
なかでもお気に入りの一つが、ペッタション=ベリエル(Wilhelm Olof Peterson-Berger)の組曲「フレスエ島の花々」。
素朴で気取らない、シンプルでエレガントな曲ばかり。ある曲は甘美で、ある曲は荘厳。でも、どれもリリカルで詩情にあふれてる。北欧ムードたっぷり。メロディーは口ずさみやすく、リズムはしなやか。あー、いい感じ。
特に、「夏の歌」と「夏の隠れ家に入居して」が好き。
この曲を聴くと、フレスエ島に行ってみたくなる。ペッタション=ベリエルによれば、そこは世界で一番美しい景色なのだという。スウェーデン北部、ノルウェーに隣接するイエムトランドというカントリーサイドにあるらしい。彼は来る夏、来る夏にフレスエ島に訪れ、ついにはそのままずっとそこに住み着いてしまったそう。
彼の住んだ「夏の隠れ家」は湖に面していて、すぐ横にテニスコートもついている。実は彼はスウェーデンでのテニスのパイオニアの一人で、スウェーデン王ともプレーしたことがあるんだって。マジ?
……私はまだテニスをしたことがないけど、こりゃ一度、トライしてみなくちゃダメかな。
画像は、リカルド・ベリ「北欧の夏の宵」。
リカルド・ベリ(Richard Bergh, 1858-1919, Swedish)
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