チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

震災後/本

2012年08月15日 | 
福島県福島市在住@チエちゃんです

福井晴敏が無性に読みたくなり図書館へ行ってきた。
まだ読んでいないタイトルを見つけ、手に取ってみる。
「震災後」
(こんな時だけど、そろそろ未来の話をしようか)のサブタイトルが付いている。
震災とは、東日本大震災のことだろうか?
Around 14:46 on March 11 の文字が見えた。やはり、そうだ。
第1刷発行が2011年11月とあるから、彼は半年かそこら(おそらくは、もっと短期間)
で、これを書き上げた。
震災直後、日本人の誰もが自分ができる何かをしたいと思った。
そして、義援金を届けたように。ボランティアに出かけたように。
私がこのブログを再開したように。
彼も、きっとそう思ったに違いない。作家として彼ができる最高の形で。


この作品は・・・
世界的な経済危機、それを悪化させる高齢化社会
環境問題とエネルギー問題に加え、いつまた起こるかわからない巨大地震
震災後の閉塞した"闇"に取り残された私たちに対する福井氏からのメッセージだ。

彼は、語る。
こんな時だからこそ、未来について考えよう!と。
こうありたいと未来を思い描くこと。願うこと。
それに向かって歩み続けること。
技術開発者にインタビューをすると、必ずこう言うのだという。
『子供の頃に夢見たあれを実現したかった』と。
ロボット開発者の多くが、鉄腕アトムを目指すように。
たとえば、原発のない未来。クリーンなエネルギーに支えられた未来。

彼は、こうも提案する。
未来を実現するためには、もう少しだけ原発に頼らなければならいと。
矛盾するかもしれないけど、原発を無くすために、原発を利用しようと。

私は、22世紀にドラえもんが待っていてくれると信じたいと思った。







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