チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

きたきた捕物帖/本

2021年09月27日 | 
著者:宮部みゆき(PHP研究所)2020年

タイトルに捕物帖とあるのに、冒頭、いきなり岡っ引きの千吉親分が死んでしまう。ありゃりゃ?これは一体どうなるの?
読み進めていくと、千吉親分に拾われ育てられた一番下の子分である16歳の北一(きたいち)がこの物語の主人公であることが分かる。「きた」だからである。
しかし、タイトルは「きたきた」だ?
文庫(文庫箱)の振り売りで日銭を稼ぐその日暮らしの北一は、この先も生計を立てていけるのか?千吉親分の後を継げるのか?
深川の差配人富勘、千吉親分のおかみさん、おかみさんの女中おみつ、欅屋敷の用人青海新兵衛とその主の若様、本所深川方同心沢井蓮太郎。
周りの人々は、北一が立派な岡っ引きになれるよう援助し、見守っているように見える。
おもしろい!
いろんなところに伏線が張られている!
絶対につづきを書いて欲しい!
(PHP月間文庫『文蔵』に現在も連載中とあって、うれしい~
 宮部自身が「ずっと書きたかった捕物帖」と言っている)
楽しみなシリーズとなりそうです。



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