チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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続6年1組クラス会~ロード・バイク~

2016年12月17日 | チエの玉手箱
みつおくんは開会の時刻から2時間近く遅刻してやってきた。

チエ:仕事(だったの)?

みつお:ううん、あそび。ロードバイク。今日、大会があったの。

チエ:ロードバイク?

みつお:自転車だよ。80Kmとか100Kmとか、走るわけ。
すごく気持ちいいんだぜ~

そう言って笑ったみつおくんは、もうすぐ還暦だというのに、いまだに悪戯っぽい少年の顔を宿している。
私なんか、何か運動をしなければと思いつつも、実行に移せないでいるというのに、自転車で100キロってすごいよ!

二次会になると、みつおくんは私の隣にちゃっかりと座る。

みつお:なあ、チエ。おれ、おまえのこと好きだったの知ってたか?

チエ:うん。知ってたよ。

みつお:そっかぁ~(笑)

それから、みつおくんは酔っぱらった振りをして、私の膝枕で寝てしまった。
まったくもう~、止めて!
などと、野暮なことを言う年齢でもなくなったので、私はみつおくんをそのままにしておいた。

シンイチ:まったく、みつおは得な性格だよな。

きぬ:いいんじゃないの。チエちゃんも大目に見てやってることだし。

(画像の左側で胡坐してるのがみつおくんです)

つづく