チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

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大地震 その9

2011年03月20日 | 大地震
福島県福島市在住@チエちゃんです

2011年3月11日(金)

ヒロシの実家や私の実家、二男の安否はどうかと何度も携帯電話を掛けてみるが、つながらない。
災害時はつながりにくくなっているから、仕方がないとあきらめる。

私は、もう一度ワンセグを見たいと思ったが、ヒロシの携帯電話のバッテリーが残り少なかった。
ヒロシは、バッテリー充電器と12V携帯充電用ケーブルを持ってきた。
私はいつも、そのバッテリー充電器を重くて、邪魔くさいヤツと思っていた。
それに、12V用って・・・ 一体いつの間に買ってたの?
「1000円くらいで、どこでも売ってるさ!」
今度、私も買っておこうと思った。

充電中に、ヒロシの携帯電話が鳴った。
嫂からだった。
ドコモとauはつながらないのに、ソフトバンクはつながるのか? 替えようかな?
ヒロシの実家では、塀が崩れ、屋根瓦も跳ね返り、サッシ窓が閉まらなくなったのだという。
幸い怪我はなかった。怖いので、今夜は車の中で寝るという。

自分の実家が気にかかる。
戦後建てた家で、築60年は経っている。
80歳を越した両親が、二人きりで暮らしていた。

それから、私たちは寝ることにした。
余震が続いているので、サイドボードにコタツを寄せ、座布団を敷いてそのまま寝ることにした。
毛布と布団を持ってくる。猫たちもコタツの中に入れた。
ストーブは、灯油の節約と余震が続いていることから、消した。
いつも閉めていた雨戸は、咄嗟の時の退路確保ということで閉めなかった。


(ダラダラと当日のお話ですみません。ようやく、終わりました。
 今後の参考になるかもしれないと思い、記憶している限りのことを書きました。)

その12へ つづく

大地震 その8

2011年03月20日 | 大地震
福島県福島市在住@チエちゃんです

2011年3月11日(金)

薄闇の中で、私は夕飯の準備をした。
(といっても、10日を経過した現在、この時何を食べたのか不確かなのだが、おそらく)
炊飯器に残っていた3人分のご飯と、ストーブで沸かしたお湯で、お茶漬けにすることにした。
ろうそくの灯りの中、電気のつかないコタツに入り、食事をした。
3人で足を入れたコタツは、体温で少し温かかった。

食事をしたことで、少しほっとした。
子供の頃を思い出し、
「昔は、停電よくあったよねえ。」
「ああ、あったな。雷がなるだびにな。」
「こうして、ろうそく点けてたよねえ。
 最近は、全然無くなったね。それだけ、技術が発達したんだね。」
この時点で、私たちは、甚大な被害ではあるが、あとは復旧を待つだけだと考えていたように思う。

そうこうしているうちに、スピーカーの声が聞こえてきた。
「明日の朝には、水道が止まります。水の汲み置きをお願いします。」
市役所の広報カーである。

たいへんだ。急いで、茶碗を洗おう。お風呂の水もいっぱいにしなくっちゃ。
今のうちに、トイレも・・・
便座に座ろうとして、ヒヤッとした。
そうだった。便座にも電気が使われてたんだ。


その9へ つづく

原子力

2011年03月20日 | 大地震
福島県福島市在住@チエちゃんです

基本的に、私は原子力発電には反対です。
電力会社は、その安全性をうたっていたと思います。
でも・・・、人間のやることに絶対はありません。
人は、誤りをおかすものです。
そう考えれば、今回の原子力発電所の事故も容易に想像できたはずです。

けれども、私たちはその恩恵に与かっていることも事実です。
原子力発電がなければ、今日の日本の発展はなかったことでしょう。
こうして、パソコンを利用できることも原子力のおかげです。
証拠として、関東では、十分な電力供給が得られず、計画停電を実施せざるをえない状況に陥っています。

あまり、上手いたとえとは言えませんが、
このケーキを食べたら、太るとわかっていても、誘惑に負け食べてしまう。
気づいた時には、高血圧や糖尿病などの病を発症し、取り返しのつかない結果を招いてしまう。

本日のニュースでは、政府や関係機関の尽力で、よい方向に進んでいるようです。
日本は、この最大の困難に立ち向かい、必ず克服できるものと信じます。

また、鎮静後、原子力に代わる新たなエネルギーを開発できるのは、他のどの国でもなく、おそらく日本人であろうと思っています。



余談ですが、
どんなにがんばってダイエットしても、落ちなかった体重が、この一週間で2㎏減りました。
なははは、究極のダイエット法?