元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「夜のピクニック」

2006-10-30 06:42:20 | 映画の感想(や行)

 全校生徒が徹夜で80キロを歩ききるという茨城県の某高校でのイベントをネタにした映画だが、かなり昔に似たような学校行事をテーマにしたNHKのドキュメンタリー番組を見たことがある。最初から優勝を目指して飛ばす者、ウケを狙ってビリの座を手中に収めようという者(ビリといっても、制限時間内の最終走者なので、けっこう難しい ^^;)、嫌々ながら参加する者etc.いろいろな人間模様が交錯してなかなか面白く見た。

 私も高校時代、80キロにはとても及ばないが、体育授業の一環として25キロを歩かされた経験がある。最初は全員ふざけたような雰囲気があったが、10キロ過ぎたあたりから皆表情が引きつってくる。特に給水ポイントが遠い区間になると、頭が少々ハイになったのか、おかしな行動に出る者が続出(笑)、教師も生徒も誰もそれを注意するでもなし、ただボーッと眺めるだけだった。

 目的地の駅に着くと、皆人目もはばからずホームに大の字になって寝転がるばかり。もう二度とやるものかと思った。でも、その時の田園地帯を照らす夕陽の美しさは今でもハッキリと覚えている(しかし、その日から間をおかず15キロのロードレース大会も開催されている。まったくサドみたいな学校だった ^^;)。

 さて、私のことはこれぐらいにして、映画の感想を述べることにしよう・・・・と思ったが、この作品については、具体的にどこがどうというコメントはしたくない。高校生のじゃれ合いを漫然と映しただけの、ほとんど観る者をバカにしたシャシンである。テレビドラマでもこれよりマシなものが出来るだろう。こんなクズみたいなものをカネ取って劇場で見せようなんて、ふてえ了見だ。なお、観客は日曜日だというのに私を入れてわずか5人だった(爆)。
コメント (2)
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