前作「夕陽のカスカベボーイズ」がマニアックに過ぎたためか水島努監督は降板し、テレビ版「クレしん」のディレクター陣のひとりだというムトウユージに交代。そのためか徹底した“(公開時期だった)GWにおけるファミリー層狙い”の作劇がなされており、冒頭近くの“野原みさえの朝の奮闘”をセリフなしで映し出すシークエンスを除いて手練れの映画ファンが喜ぶネタは皆無。私が観たこのシリーズの諸作の中では一番子供受けしそうなシャシンである。
“3分後の未来に行って3分間以内に怪獣を倒さなければ現実世界にも怪獣が現れる”という設定はイマイチよく分からないが、ヒーローに変身した野原一家と怪獣たちとの取っ組み合いは特段工夫もスピード感もない反面、丁度いい具合にユルユルで観ていて疲れない。
ただしそれは子供にとっては良いが、一緒に行く大人は退屈だろう。ギャグも従来と比べてパワー不足。何より“カスカベ防衛隊”が出てこないのは寂しい(笑)。いくらファミリー映画とはいえ、原作は青年マンガ誌に連載されているので、もうちょっと“毒”を出してもいいかも・・・・とはいえ、水島努も第一作「ヤキニクロード」で子供向けに振ったと思ったら次作で“大化け”したので、ムトウ監督の今後も未知数だ。
それにしても、某お笑い芸人の登場シーンは、今観るならいいけど数年経って見直すと相当“寒い”のではないだろうか(爆)。
“3分後の未来に行って3分間以内に怪獣を倒さなければ現実世界にも怪獣が現れる”という設定はイマイチよく分からないが、ヒーローに変身した野原一家と怪獣たちとの取っ組み合いは特段工夫もスピード感もない反面、丁度いい具合にユルユルで観ていて疲れない。
ただしそれは子供にとっては良いが、一緒に行く大人は退屈だろう。ギャグも従来と比べてパワー不足。何より“カスカベ防衛隊”が出てこないのは寂しい(笑)。いくらファミリー映画とはいえ、原作は青年マンガ誌に連載されているので、もうちょっと“毒”を出してもいいかも・・・・とはいえ、水島努も第一作「ヤキニクロード」で子供向けに振ったと思ったら次作で“大化け”したので、ムトウ監督の今後も未知数だ。
それにしても、某お笑い芸人の登場シーンは、今観るならいいけど数年経って見直すと相当“寒い”のではないだろうか(爆)。