基本的に映画を評点する際には俳優の実生活などを考慮に入れるべきではないが、この作品に限っては、思い詰めた挙げ句破滅への道をひた走るヒロイン像に、主演女優イ・ウンジュの衝撃的な最期がシンクロしてくるのを避けられない。それほど本作の彼女の演技は鬼気迫るものがあった。
美しい容姿に加え、今回特に楽器演奏や歌、ダンスなども披露して芸達者なところを見せてくれただけに、残念な気持でいっぱいだ。冥福を祈りたい。
さて、殺人事件をきっかけに刑事とその妻、愛人がそれぞれの“地獄”を見るというストーリーは目新しさはないものの、ピョン・ヒョクの演出は力強く、ドロドロの愛憎劇を最後まで見せきっている。ただし、ラスト近くには“ありえないプロット”が目につき、キワ物臭さが払拭されていないのは惜しい。上映時間を削っても良いからタイトに仕上げて欲しかった。
それより気になったのがハン・ソッキュの勘違いマッチョぶり。よほど肉体に自信があるのか、露出度は女優陣よりはるかに多い(爆)。でも、前回の「二重スパイ」といい本作といい、ヘンにハードボイルドを気取るのは彼には似合わない。個人的には「八月のクリスマス」のような“人の良いアンチャン役”をずっと続けて欲しいと思っているのだが、韓国映画界では男優はマッチョでなければいけないのだろうか(苦笑)。
美しい容姿に加え、今回特に楽器演奏や歌、ダンスなども披露して芸達者なところを見せてくれただけに、残念な気持でいっぱいだ。冥福を祈りたい。
さて、殺人事件をきっかけに刑事とその妻、愛人がそれぞれの“地獄”を見るというストーリーは目新しさはないものの、ピョン・ヒョクの演出は力強く、ドロドロの愛憎劇を最後まで見せきっている。ただし、ラスト近くには“ありえないプロット”が目につき、キワ物臭さが払拭されていないのは惜しい。上映時間を削っても良いからタイトに仕上げて欲しかった。
それより気になったのがハン・ソッキュの勘違いマッチョぶり。よほど肉体に自信があるのか、露出度は女優陣よりはるかに多い(爆)。でも、前回の「二重スパイ」といい本作といい、ヘンにハードボイルドを気取るのは彼には似合わない。個人的には「八月のクリスマス」のような“人の良いアンチャン役”をずっと続けて欲しいと思っているのだが、韓国映画界では男優はマッチョでなければいけないのだろうか(苦笑)。