元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「アイランド」

2005-12-21 06:58:37 | 映画の感想(あ行)
 76年製作のディストピアSF大作「2300年未来への旅」(原題:Logan's Run )と設定・ストーリーが似ている。ついでに言えば主演のユアン・マクレガーと「2300年~」の主人公マイケル・ヨークは共にイギリス人、ヒロイン役のスカーレット・ヨハンソンと「2300年~」のジェニー・アガターも“ベビー・フェイスに巨乳”という点で一緒だ(爆笑)。

 もっとも「2300年~」自体が出来の悪い映画だったので、今回の作品はそれの“改良版”という位置づけだろうか。少なくとも活劇場面はスゴい。次から次へと繰り出される限度を知らない破壊シーンは、即物的なカメラワークも相まって、かなりの迫力を産み出している。さすがマイケル・ベイ監督、馬鹿力だけはハリウッド随一だ。

 反面、この演出家に“観客が感情移入できるようなキャラクター設定”など無理な注文であるのも確か。登場人物はすべて“将棋の駒”に過ぎず、細々したところは“俳優の存在感”に丸投げである。そのへんを割り切ってしまえば、観る側も“暇つぶしにもってこいの映画”として楽しめるだろう。

 物語の背景が2010年代になっているのは、最近のクローン技術の進歩を見ると、有り得ないことではないと妙に納得してしまった(笑)。
コメント
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