(Nゲージ化してレイアウトを走行する上田交通5250型)
TOMYTECの鉄道コレクション(以下「鉄コレ」)は、ディスプレイモデルとして販売されており、そのままではNゲージのレールを走行することはできません。
付随するプラ製の車輪はNゲージ幅なので、レール上に置くだけならばできますが、走らせるとなると別売りの走行用パーツが必要となります。
(鉄コレの上田交通5250型2両)
鉄コレは国鉄車輌の購入ばかりで、私鉄車両をNゲージ化することは殆どありませんでした。
最近になって、小型の地方私鉄電車が気になって入手したものです。
上田交通の丸窓電車も実物を見る機会は幾らでもあった筈なのですが、見たことがありません。
(動力ユニット、走行用パーツ、パンタグラフを用意)
2両のうち1両を動力化し、もう1両はトレーラーとしてNゲージ化することにしました。
パンタグラフはいずれもPS11形を用意しましたが、実物とは形態が異なるのかもしれません。
(Nゲージ動力ユニットTM-19<15m級A2>)
動力ユニットのセットには、台車枠やカプラーのスペーサーなどが含まれていて、何種類かの車輌に対応しています。
(動力化するのは、モハ5253)
車輌も車体と下回りを分け、床下機器なども抜き取っておきます。
(台車枠は、U型イコライザを使用)
動力ユニットに台車枠を取り付けます。
連結器をどうするか考えましたが、見栄えを重視して取り敢えずは1両での走行として連結用のカプラーパーツは使いません。
ダミーカプラーを動力ユニットに取り付けます。
(ダミーカプラーの取り付け)
ダミーカプラーは固定されておらず、動力ユニットの天地を逆さまにすると外れてしまいますが、車体を嵌めれば抜けなくなります。
動力ユニットに付属のウェイトを嵌めます。
(ウェイトの取り付け)
このウェイトはあまり重さを感じません。効果がどの程度あるのかは疑問ですが、付属品なので使用することにします。
(PS11形パンタグラフを装着)
黒色のパンタグラフを車体に載せると、それだけで引き締まって見えます。
(組み上がった動力ユニットに車体を乗せれば出来上がり)
ここまで使う工具は、台車枠をランナーから切り離すニッパーと切断面を平滑にするサンドペーパーくらいでしょう。
(動力ユニットでNゲージ化した鉄コレ「上田交通モハ5253」)
次に、モハ5252をNゲージ化します。こちらはトレーラーとして組むため自走はできません。
(走行用パーツセットの中身)
走行用パーツは2両分が入っています。
(車体台枠と台車は車輌側の部品を使用)
動力化とは異なり、トレーラーの走行化では下回りはほぼ車輌側をそのまま使用し、車輪交換とウェイト取り付けだけとなります。
ちなみに、上田交通5250型には乗客用座席などの室内パーツがありません。どのような都合があるのか、検証はしていません。
(ウェイト取り付け)
下回りの台枠にウェイトをはめ込みます。
爪に引っ掛けるので逆さにしても落ちることはありません。もちろん走行中に外れることも無いでしょう。
(車輪の交換)
台車からプラ製の車輪を外して金属製の車輪に取り換えます。
ここで、手元にあったKATOのスポーク車輪を思い出し、取り付けてみることにしました。
(KATOのスポーク車輪)
KATO製貨車などの車輪の交換用ですが、軸の長さが鉄コレ用とほぼ同じであり、簡単に交換できました。
(トレーラー化したモハ5252)
せっかくのスポーク車輪ですが、あまり目立ちませんでした。
上田交通モハ5250型2両のNゲージ化が完了しました。早速、試運転です。
動力化したモハ5253は快調に走ってくれました。
トレーラー車のモハ5252は、置いてあるだけです。カプラーをどうにかしなければ走れません。
まだ先のことになりますが、これらの車輌が似合うレイアウト作りも計画中です。