※ 個人が趣味で行う鉄道模型工作の記事です。記載内容の加工方法については一切の責任を負いません。
天賞堂のキハ55には、DCCデコーダー用の8pinが用意されているので、DC用に付けられている基盤を外し、8pin対応の市販のデコーダーを取り付ければDCC化は完了する。
折角のディーゼルカーなので、サウンドデコーダーを取り付けて、音を楽しむことにした。
選んだのは、ドイツのESU製のLokSound v3.5 サウンドデコーダーだ。
このデコーダーは、音の入れ替えができるし、パソコンで専用アプリケーションを使用すれば自分で作った音など好きな音が入れられるので面白いのだ。
(パッケージとデコーダー本体)
スピーカーは23mm径の100Ωのものが付属していて、音を反響させるためのエンクロージャーも付いている。
これを車内に納めるためには、室内パーツを削るなどの加工が必要になる。
まずはスピーカーだ。
これは、車端のトイレ洗面所のモールドを削り取って、床に音を出すための穴を開けた。
トイレなどは外から見えないにも拘らず、丁寧に便器まで表現されていたのには驚いた。
スピーカーだけならば、このスペースに収まるが、エンクロージャーがはみ出す。
そこで、エンクロージャーをヤスリで削って入るように加工した。
(トイレと洗面所を削る。右写真が加工後)
(床に穴を開けて、幅を詰めたエンクロージャーを置いてみる)
デコーダー本体は客室内に収めるしかないが、なるべく目立たないようにするためにシートの一部を削って嵌め込むことにした。
配線コードは短く加工すれば目立たなくなりそうだが、取り敢えずはそのままとした。
(デコーダーを収めるためにシートパーツに穴を開け、デコーダーを置いてみる)
この時点で、デコーダーを組み付けて車体を被せ、試験走行してみた。
音はシーメンスの電気機関車タウルスのものだった。
キハ55からドレミファ・インバーターの音が鳴るのはシュールだ。
さて、スピーカーから出る音のために穴を開けるのは、シートパーツ以外に床下にセットする電子基盤とダイキャスト製の床下も同様だ。
ダイキャストはモーターツールで一気に穴を開けた。
スピーカーを取り付ける床面にはアルミシートを貼って防振対策とした。
この程度での効果は期待できるのだろうか。
エンクロージャーもスピーカーとの隙間と周囲をアルミテープで覆った。
スピーカーは両面テープで固定しているので、不具合があれば取り外しは可能だ。
DCCデコーダーが窓から見えてしまうので、何か対策はないかと考えた。
そこで、窓のカーテン(日除け)を下ろすことにした。
使ったのはトレーシングペーパーである。
これならば、室内灯の光もほんのりと漏れてくれるのではないかと期待している。
車体に組み付けて、実際に室内灯を点灯したときの様子を見ながら、効果がなければ取り外しても構わない。
色々と試行錯誤を繰り返すのも、模型工作の楽しみの一つである。
(アルミテープで覆ったエンクロージャーとトレーシングペーパーの日除け)
運転士を乗せてから組み立てて、DCCサウンドを試してみる。
デコーダー部分はトレーシングペーパーのカーテンで隠れてくれたが、少々不自然な感じだ。
(運転士はKATOの人形)
DCCデコーダーのセッティングは、ESUのLokProgrammerで行う。
パソコンとの接続は、USBを介した専用の装置とソフトウェアを使用する。
(LokProgrammerを使用して音を試す)
取り敢えず、ESUのサイトから入手した欧州のディーゼルカーの音を入れた。
汽笛を日本型に入れ替えるなどの作業は、後回しにした。
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