毎日、南から北に向かう通勤電車で、
わたしは必ず東向きの窓に向かってつり革をにぎります。
お天気がいいと、
窓の外には、それはそれはきれいな空が広がっていて
羽田空港を飛び立った飛行機が
機体をきらきら光らせながら
ぐんぐん上昇していくのが見えるから。
空は、いつもわたしに元気をくれて、
だから、上ばかり見ていてよくつまづいたとしても、
わたしは空を見上げながら歩くことを
止めることができないでいます。
なぜか忘れられないでいるのは、
なぜかよく思い出すのは、
とても寒い日の朝、
横須賀市役所の前の道を歩きながら見上げた空。
その時、わたしはまだ学生で、
何かの用事があっていつもよりずいぶん早く
鼻の奥がつんと痛くなるほど寒い朝に
その空を見上げたのでした。
たっぷりと水をはった真っ白なバケツに、
ほんの一滴、水色の絵の具をたらしたような、
うすく澄んだ青い空。
卒業を控えて、こころがもやもやと曇っていたわたしには、
その空がひときわ鮮やかに見えたのかもしれません。
いつも不思議に思うのは、
空は繋がっているはずなのに
その空を見上げる土地の表情をくっきりと映すこと。
東京の空も、わたしはとても好きです。
わたしは必ず東向きの窓に向かってつり革をにぎります。
お天気がいいと、
窓の外には、それはそれはきれいな空が広がっていて
羽田空港を飛び立った飛行機が
機体をきらきら光らせながら
ぐんぐん上昇していくのが見えるから。
空は、いつもわたしに元気をくれて、
だから、上ばかり見ていてよくつまづいたとしても、
わたしは空を見上げながら歩くことを
止めることができないでいます。
なぜか忘れられないでいるのは、
なぜかよく思い出すのは、
とても寒い日の朝、
横須賀市役所の前の道を歩きながら見上げた空。
その時、わたしはまだ学生で、
何かの用事があっていつもよりずいぶん早く
鼻の奥がつんと痛くなるほど寒い朝に
その空を見上げたのでした。
たっぷりと水をはった真っ白なバケツに、
ほんの一滴、水色の絵の具をたらしたような、
うすく澄んだ青い空。
卒業を控えて、こころがもやもやと曇っていたわたしには、
その空がひときわ鮮やかに見えたのかもしれません。
いつも不思議に思うのは、
空は繋がっているはずなのに
その空を見上げる土地の表情をくっきりと映すこと。
東京の空も、わたしはとても好きです。