HAPPY MANIA

おいしい、まいにち。
あじわう、せいかつ。

みつめなおす、こと。

2008-07-05 12:44:40 | ♪DIARY♪
国内自給率の低下や、世界的な穀物の高騰、
輸入食品の安全性など食に関する問題は山積みで
日々のニュースでも取り上げられない日はない、
と言っても過言ではないほど。

そんな中、ある雑誌の記事で、
石川県立大学物資源工学研究所の高月教授による
廃棄物に関する調査のことを知りました。


高月教授は世界でも珍しい「廃棄物学」の専門家で、
「ゴミとライフスタイルの関係」を
40年近く研究なさっているそう。

その調査方法がなんともすごくて、
家庭から出るゴミ袋を集め、その中の生ゴミを取り出して
種類ごとに分類する、というもの。
この調査を5年おきに行うらしいです。


わたしが目にしたのは、2007年秋の調査結果。

なんと、「食べ残し」が42%、
これは野菜や果物の皮などの調理くずとほぼ同量。
全く手をつけていない食品が28%で、
そのうち6割近くが賞味期限前に捨てられているという現実…

この調査から推計すると、
全家庭から出される食べ残しの量は年間456万tで、
さらにスーパーやコンビニの賞味期限切れによる廃棄や、
レストランやホテルからでる食べ残しを合わせると、
年間700万t近くに達する、と高月教授は述べています。

この値は、カロリーベースで見た食料供給量の
35%以上に匹敵するんですって。



世界では8億人以上の人たちがいつもお腹をすかせていて、
飢餓が原因で5秒に一人の割合で子供が亡くなっています。

同じ地球の中にあって、
日本では「食べられるもの」までも
「ゴミ」にしてしまっているのです。


これはどうにもならないことなのかしら?


募金をする、ボランティアをする、みたいに
実際のアクションを起こすことはなかなかできなくても、
「自分たちの生活を見つめなおす」
ことくらいなら誰にでもできます。

環境のため、世界のため、ということ以前に、
それは自分のためであり、
本来ならきっと“当然”のことなのではないかしら。



小さい頃母によく言われた
「お米はお百姓さんが88もの手間をかけて作ったものなのだから
 一粒残さずたべなさい」という言葉。

今一度こころに刻んで、
自分自身の毎日を見つめなおしてみたいと思います。



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