つよい こころ

何年か前に、ほんの少し通ったことのある陶芸教室で、
その、陶芸を教えて下さる先生が、こんなことを言っていた。


私は、自分の子供に、
勉強ができてほしいとか、立派な人になってほしいとか、
そんなことは、思わないの。
ただ、この世知辛い世の中を生きていけるだけの、
つよいこころをもった人になってほしいと思う。


そのときわたしは、
必死で土をこねながら、
何度もうなづいた気がする。


少し前まで。
つよいこころ、っていうのは。
例えば、おおきく燃える火のようなものだと思ってた。

確固たる自分がいて、
立ち向かうような、跳ね返すような、
そういうものが、つよさ、だと思ってた。


でも、いまは。
ほんとうにつよいこころは、
例えば、穏やかに満ちる水みたいなものだと思う。

つよさ、って、
受け入れることであり、許すことであり、
それでも揺るがない自分を持ち続けられること。

水みたいに。
器によって形を変えたり。
時には、誰かが泳ぐかもしれない。


どうかしらね☆
数年前のわたしが、そんなことを考えていなかったように、
数年後のわたしは、また別の考え方をしてるかもしれない。

でもね。
いまは、こう思う。


仕事帰りの電車の中から、
立ち並ぶマンションから溢れるいくつもの灯りを見て。
あの、ひとつひとつのなかに、
いろんな「生活」がつまっているんだな～、なんて考えていたら。
急に、陶芸教室のことを思い出したりして。





だいすきな、湘南の海。
わたしは、冬の湘南がすきです。

夏みたいな華やかさはないけど。
ダッフルコートを着て、肉まんでもほうばりつつ、
海をただ眺めながら、
海が揺れているのか自分が揺れているのか、分からなくなる、みたいな。
そんな、時間がすきです☆

きっと☆
あっという間に秋が過ぎ、
冬がくるんだろうな～♪