気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

2005-10-05 18:48:00 | つれづれ
猫にだともの言ひやすくこもごもに猫にもの言ふ家の者たち

猫のする正坐のかたちに韻(ひびき)あり森岡貞香をつとおもはしむ

冷房をいれてくれよとすがる猫額(ひたひ)の汗を手にふきながら

(小池光 滴滴集)

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図書館で借りたままになっている河合隼雄「猫だましい」を読んでいる。そして、小池光に猫の歌がたくさんあるのを思い出して、また滴滴集をパラパラとめくる。家で飼っている猫はけっして従順ではないだろうが、飼い主の思いを反映するのだろう。猫にことよせて、家族に文句を言ったり、冷房を入れてくれと言ったり・・・。ペットというのは、家族の緩衝材なんだな。

穏やかな陽だまりで寝る猫のごと静かにほどけて流れる時間
(近藤かすみ)

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4 コメント

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Unknown (宮原素一)
2005-10-05 21:44:42
> 家族の緩衝材なんだな。



深く、深く、同感です。
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何を飼うのか (かすみ)
2005-10-06 01:25:01
宮原さん、お久しぶりです。たしか、ちゃばしらや題詠マラソンでご一緒でしたね。

まず、何を飼うかで揉めそうです。やっぱり亭主の好みのものを飼うんだろうな。
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猫、 (宮原素一)
2005-10-06 22:40:54
緩衝材になる猫もかわいそうだとも思いますが、我が家は猫で最近持ってます。(猫は私の好みで飼ったわけではありませんが)



題詠マラソン、今年も一応届けはだしましたが、去年同様、何もできずに終わりそうです。私の短歌、一過性のものだったかと訝っていますが、小池さんの滴々集私も愛読しています。短歌の魅力って作者に直結していますね(コマネチブログも愛読)。もちろん、気まぐれさんも愛読してます。では。

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題詠マラソン ああしんど (かすみ)
2005-10-07 20:32:18
宮原さん こんばんは。

題詠マラソン、あと一息です。十月末になって掲示板が混乱してもいけないので、早い目にと思いつつのびのびに。

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