気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

ぼくの交遊録 岡井隆 ながらみ書房

2005-11-23 20:17:37 | つれづれ
眠られぬ母のためわが誦む童話母の寝入りし後王子死す

父よその胸郭ふかき処(ところ)にて梁(はり)からみ合ふくらき家見ゆ

(岡井隆 斉唱)

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図書館で、岡井隆『ぼくの交友録』を借りてくる。
図書館の在庫をネットでチェックできることは、とても便利。きのう調べると左京図書館にこの本が入っていて予約もないことを知り、借りに出かける。NHK歌壇での連載をまとめた本。NHK歌壇(いまはNHK短歌)は、そこまで手が回らず読んでいなかった。一冊になって読めるのがうれしい。
いままで、何度か聴いた岡井隆の話が、この本を読むことでつながって全体が見えてくる。

話変わって、京都は紅葉の見ごろで観光客がいっぱいだ。実相院の床紅葉が最近有名になってきて、道が狭いのにバスが混む。去年、野際陽子と中井美穂がテレビで紹介してから、ますます混みあう。先週はブッシュ大統領の訪問で厳戒態勢だったし。
桜が散る風情を楽しむのと同様に、紅葉は四季の終わりの華やぎということで、熟年の心を誘うのだろう。

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