気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

薔薇園

2005-03-23 21:09:57 | つれづれ
水を売る自動販売機置かれをり喉の渇ける人多くなる

犯人にあらねば心足らふまで探偵は犯罪に関はる

薔薇園に薔薇の名を読む立札のかすれて読めぬ薔薇の名ぞ美しき

斑猫黒猫白猫いく匹も飼つてゐるから独りの老女

けふはまだ誰にも会はず街中にあまたの人とすれちがへれど

(香川ヒサ マテシス)

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京都府立図書館から、長い間借りている本をいよいよ返しにいかんならん。
ここひと月ほど、すっかり香川ヒサに浸っていた。この人の持つ距離感が好きだ。

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