山椒の若芽を噛むや香のたちて急に鰻が食ひたくなりぬ
(山形県 清野弘也)
友からの文の幽(かそ)けき薬香に御母看ておるその手を想う
(カナダ 堀千賀)
襟高く立ててどれもが水芭蕉思い思いの方を見て咲く
(岐阜県 青山武美)
*************************
一首目。山椒の若芽の香から、鰻を連想して食べたくなったという素直な歌。茂吉も鰻が好きだったとか。そう言えば最近読んだ吉川宏志『曳舟』にも、こんな歌があった。「夏至過ぎて雨多きかな切られたる鰻が飯のうえでつながる」吉川宏志。私も鰻が食べたくなってきた。
二首目。手紙に香りまで付いてくるのだろうかと思いながら、やはり納得した歌。母親を看病している友達を思いやる気持ちがやさしい。御母という言葉に、作者の品を感じる。
三首目。たしかに水芭蕉の花びらは立てた襟のように見える。プライドの高そうな花がそれぞれ勝手な方向を向いて咲いているのがわかる。
(山形県 清野弘也)
友からの文の幽(かそ)けき薬香に御母看ておるその手を想う
(カナダ 堀千賀)
襟高く立ててどれもが水芭蕉思い思いの方を見て咲く
(岐阜県 青山武美)
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一首目。山椒の若芽の香から、鰻を連想して食べたくなったという素直な歌。茂吉も鰻が好きだったとか。そう言えば最近読んだ吉川宏志『曳舟』にも、こんな歌があった。「夏至過ぎて雨多きかな切られたる鰻が飯のうえでつながる」吉川宏志。私も鰻が食べたくなってきた。
二首目。手紙に香りまで付いてくるのだろうかと思いながら、やはり納得した歌。母親を看病している友達を思いやる気持ちがやさしい。御母という言葉に、作者の品を感じる。
三首目。たしかに水芭蕉の花びらは立てた襟のように見える。プライドの高そうな花がそれぞれ勝手な方向を向いて咲いているのがわかる。
http://etuko1102.exblog.jp/
そういえば、以前某アララギ系サイトで、さんざんお世話になりながら、そこの結社に入らず、短歌人会に入りました。ここは、なんでもありなので、面白いところです。気分的には、20歳くらい若返ったかな。
いつもたくさんの歌をご紹介いただき、楽しみに見ています。
以前アララギ系サイトでお歌を拝見したように思います。私は現在そちらで勉強中です。まだ初心者です。
歌はつくづく難しいものだと思います。
ふっと音を上げて、お話ししたくなり書き込みさせていただきました。
よろしくお願いします。