気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

截断言 蒔田さくら子歌集

2007-02-18 23:28:24 | つれづれ
束ねゐる髪の根ふつと緩びたり古鏡(こきやう)のやうな月せり上がり

終止形の旧称截断言とあり思ひまうけぬはげしきことば

焼き締めの備前の壺の細首ゆゆらりと青き矢車の花

生き死にの帰結容るるは簡にして素にして凡なる壺こそよけれ

夭折の相とも知らで描きやりし泣き黒子あるいもうとの顔

(蒔田さくら子 截断言 砂子屋書房)

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新年歌会に行ったとき購入した蒔田さくら子の歌集を読む。読んでいて、単純に楽しいと思う。歌集名の『截断言』とは終止形のこと。よく「短歌は終止形で決めると勢いのある歌になる」と聞くが、こういうことなんだ。

ほんとうは、やらんならんことがあるんやけど、そういうときに限って、ほかの事をしたくなる。
近ごろ、ヤフーオークションで、あれこれ物色して買い物することを覚えて、ちょっとしてものを買ってしまう。ときどき失敗したと思うこともある。ああ、もっと建設的なことが出来ないものだろうか。