LUNACY

cygnus' blog

『暁のローマ』―「ジュリアス・シーザー」より/『レ・ビジュー・ブリアン』―きらめく宝石の詩―

2006-08-04 08:43:24 | ミュージカル
@東京宝塚劇場。月組。
ヅカ本公演を観劇するの延べ25回目。そんなになりましたか(爆)。

世間の下馬評(→低いのですがw)よりは、それよりは、ボクの中では評価高いです。
やはり、木村信司演出好きなのかも(σ∀俺)。
キッチリ演出つけちゃう人だし。面白味に欠けちゃったり、華がなくなっちゃう部分はあると思うんですけれどね。
この方の演出は、本公演では昨年の宙組以来ですね。日生の花組公演もありましたが。
その宙組公演より、コッチの方がずっと好きです。
『王家に捧ぐ歌』と較べると、あっちがいいかなって感じはしますが(笑)。

まず、相変わらずの、シンプルな舞台装置。今回は、円環状の会議場のみ(パラティーノの丘かしら?)。『スサノオ』のときの上を行くシンプルさ。
つまり、大がかりな場面転換をしなくて済むってコトですね。

以下、個人的なツボをつらつらと小出しに。

最初と最後の、霧矢大夢と北翔海莉の漫才。
コレは、シェークスピアの原作をアレンジしたものだよね?恥ずかしながら、ボク、コレは読んでいないんだけれど。だから、そのオマージュとして読めば、まぁ許せるかと。いらないっぽいけれどね。でも、シェークスピアのテイスト出すにはあって良いかと。

「ユリウス・カエサル」に代表されるように、人物名をイタリア語の方で統一したのは好感♪さすが。

最初はカエサル@轟サマが歌うんだけれど、♪来た・見た・勝った って歌詞の曲があります。また、ラストの方でも、轟サマが復活して登場してきて、その背景に金貨のドデカイ張りぼてがあって、その金貨にも刻み込まれているのが、この「来た、見た、勝った」。
コレ、カエサルの残した記録書物『ガリア戦記』の、とある日戦いの記録です(その三語だけでオシマイ(笑))。
ローマ軍に恐れをなして敵が逃げてしまった場所へカエサル軍登場。「あ、敵が逃げていった」。ってなときの記録。
他にも、「カエサルはカエサルだ」という轟サマの科白も、記録に残るカエサルの言行録じゃなかったっけ?
そして、さすが、このあたりは、木村先生だなと思うのは、一箇所所有格で「私の」という言葉遣い以外、カエサルの第一人称・主格は、すべて、カエサルに関する記録の通り、ちゃんと「カエサルが」・「カエサルは」であった点(私の記憶正しければ)。すなわち、轟サマの科白で「私が」とか「私は」というのはなかったはず。
また、カエサルに剣を最初の一衝きを与えて致命傷を負わせたのは、『ジュリアス・シーザー』での有名なブルータス本人ではないと(今日では史実だろうされている)ところも、その通りになっていたのですよ(笑)。
ブルータス@瀬奈じゅんが、カエサル@轟悠を刺す前に、刺客がいてカエサルを刺しているのです(笑)。だけれど、シェークスピアの科白は、きちんと活かすと。
よく見ておきましょう(笑)。
木村先生のこの完璧主義がときどきオイラをツボらせるのら。この感覚わからない人多いのと思うけれど(笑)。
こういうアタリ、小池先生とか植田景子はアウトなんだわ(笑)。
小池先生だって、ら抜き言葉濫用だし。東宝版エリザでは、時代考証激しくオカシイところアルし。
ちなみに、漫才の後、通し役アントニウス@霧矢大夢登場まで50分。同じくオクタヴィアヌス@北翔海莉登場まで70~75分くらいかな。そして、今回、娘役は全員影薄いです(笑)。コンナお芝居を堂々と作ってしまうのは、ヅカでも、最近は木村先生くらいなのではないかと(笑)。

あと、カシウス@大空祐飛。
結構、出ずっぱりで、おいしい役かと。今回、このコと瀬奈じゅんの衣装好きだ(笑)。
でも、歌が....。
本来、もっとうまくなかった(笑)?

あと、ラスト。漫才も終わった後。
死んだ人もみんな復活してきて、「愛~愛~」って感じで大団円。
ボク的には、コレはアリ。
because、「だってこれは、ヅカだから」(笑)。ヅカであるから許される(ちょっと大げさだけれど)というか。

今回、なんかイマイチだったのは、音楽かな。
甲斐正人さんが、ロックのリズムで曲作るとこういう感じになりますってトコロなんだろうけれど。
曲も歌詞もワンパターンかなぁと。
また、伊澤一郎先生の指揮もいっつも思うんだけれど、両手の動きが左右対称で(笑)。上から見ていると結構笑える(笑)。いや、笑っちゃイケナイんだけれどね(笑)。

以上が、お芝居の話で、レビューステージの方。
まず、アドリブ。
観客に、元花組娘役トップの大鳥れい様が(笑)。
そこで、銀橋渡り始めた瀬奈じゅんが「大鳥れいサン。ダイヤとルビーどっちが好き?」(だったかな)。あと、その後、娘役が「ミドリになんか負けないわぁ!!」(っても、分からなかった観客も多かったと思われ→オイラのまわりでココで拍手したの、オイラ一人だったから(笑))。
霧矢サマのソロ。良かったです(笑)。

最後に、お芝居やレビューを通して二つ思ったの。
ゆらさんどこにいたっけ(笑)?
ユウヒちゃん。このコ、表情や顔つきに、【陰がある】とか【愁いのある】ってコトが、トップスターの条件だったら、イイ線行くんじゃないかと、いっつも思うんだよね(笑)。オレだけかな(笑)。
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