@シネ・アミューズ 写真はプログラム。
主演の柳楽優弥くん(1990年生)がカンヌで賞を取って有名になったこの作品。
今回も、是枝裕和監督+山崎裕カメラマン撮影のコンビが、傑作を作ってます。ボクが観た是枝作品は、『幻の光』『ワンダフルライフ』『DISTANCE』に続いて4本め。大学の先輩にあたる人です(笑)。
この4作は、どれも『命』がテーマ(かテーマのうちの一つ)になっていると思います。
どれも、静かな語り口です。
ともすれば、いつもは僕たちにとって重要だったり深刻だったりすることを、流れるように普段の無意識に近い形で表現する監督です。
また、表現に込められたメッセージは、「あるのかないのか」という時点から、つまりメッセージがあってそれをどう解釈するかという前の段階から、観客に委ねられているように観るたびに感じます。
実在の西巣鴨子供置き去り事件をモチーフにしています。が、是枝監督作品を見慣れた人には「いつものノリ」の映像に近く、露骨に残酷なシーンはないです。それどころか綺麗な くらい。
ストーリーは、『火垂るの墓』の現代実写版といった感じ(笑)。それに、『禁じられた遊び』を少々(笑)。置き去りにされながらも、子どもたちは子どもたちの世界で生きてゆく、そのことに注目した作品です。
『ワンダフルライフ』では、「(思い出を選び取って天国の手前から)天国に行く」。『DISTANCE』では「燃やして訣別する」。そして、『誰も知らない』では「埋葬する」。どれも、死と結びついている場面がラスト(かその手前)をきめるクライマックスになります。
重くないんです(いや、少々重いかも...)が、露骨に辛さも感じない(それは、モチロン、強烈に突きつけてくることはしない表現手法による)んですが、沁みてくるもののある映画、微妙に言いようもなく痛い映画です。ちゃんと、何かが僕の中に残る映画。喜怒哀楽といった単純な感情では説明出来ない気持ちをもたせられる映画です。
あと表現手法として、モンタージュがさすがにうまいと思いました。
柳楽優弥くんは目や表情だけでなく声もいい感じでした。
ハリウッド見て、アタマを悪くして自分から嬉々と阿呆になっている場合じゃござんせん(笑)。途中、つまらなさに出て行った人もいたけれど(笑)、是非こういう映画も多くの人に観てもらいたいかな。
主演の柳楽優弥くん(1990年生)がカンヌで賞を取って有名になったこの作品。
今回も、是枝裕和監督+山崎裕カメラマン撮影のコンビが、傑作を作ってます。ボクが観た是枝作品は、『幻の光』『ワンダフルライフ』『DISTANCE』に続いて4本め。大学の先輩にあたる人です(笑)。
この4作は、どれも『命』がテーマ(かテーマのうちの一つ)になっていると思います。
どれも、静かな語り口です。
ともすれば、いつもは僕たちにとって重要だったり深刻だったりすることを、流れるように普段の無意識に近い形で表現する監督です。
また、表現に込められたメッセージは、「あるのかないのか」という時点から、つまりメッセージがあってそれをどう解釈するかという前の段階から、観客に委ねられているように観るたびに感じます。
実在の西巣鴨子供置き去り事件をモチーフにしています。が、是枝監督作品を見慣れた人には「いつものノリ」の映像に近く、露骨に残酷なシーンはないです。それどころか綺麗な くらい。
ストーリーは、『火垂るの墓』の現代実写版といった感じ(笑)。それに、『禁じられた遊び』を少々(笑)。置き去りにされながらも、子どもたちは子どもたちの世界で生きてゆく、そのことに注目した作品です。
『ワンダフルライフ』では、「(思い出を選び取って天国の手前から)天国に行く」。『DISTANCE』では「燃やして訣別する」。そして、『誰も知らない』では「埋葬する」。どれも、死と結びついている場面がラスト(かその手前)をきめるクライマックスになります。
重くないんです(いや、少々重いかも...)が、露骨に辛さも感じない(それは、モチロン、強烈に突きつけてくることはしない表現手法による)んですが、沁みてくるもののある映画、微妙に言いようもなく痛い映画です。ちゃんと、何かが僕の中に残る映画。喜怒哀楽といった単純な感情では説明出来ない気持ちをもたせられる映画です。
あと表現手法として、モンタージュがさすがにうまいと思いました。
柳楽優弥くんは目や表情だけでなく声もいい感じでした。
ハリウッド見て、アタマを悪くして自分から嬉々と阿呆になっている場合じゃござんせん(笑)。途中、つまらなさに出て行った人もいたけれど(笑)、是非こういう映画も多くの人に観てもらいたいかな。