道草、より道、まち歩き。

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福島第一原発事故の影響

2011年06月14日 23時32分28秒 | 環境
イタリアは先日までの国民投票で原発建設再開に対し拒否しました。
すでにドイツ、スイスは原発建設から退いていますが、フランス、アメリカ、中国を始めまだまだ原発依存の国があることは確かですが、福島原発事故は世界にチェルノブイリ並みの恐怖を与えたように思います。

しかし、当の日本はどうかと言うとまだまだ原発に頼らなければとか、経済発展の為には安定的な電力供給が必要でそのためにはやっぱり原発でしょ?という風潮が根強いように感じられます。

なぜでしょう?
原発を立地させられてきた自治体住民は金で半強制的に受け入れさせられてきましたが、それ以上に建設側、推進側はよほど金が欲しいのか? と思わざるを得ないのです。
設計する原発メーカー、建設するゼネコン、運営する電力会社、多くの人が儲かり懐が潤っているのでしょう。それも半端じゃない額が。
また関連の企業に勤める人が多いこともあり反対すると仕事がなくなるという理由もあるでしょう。

福島第一原発は放射能を含む汚染水の処理システムを、これから試運転に入ろうかという状況だし、福島第二も汚染水が溜まり海に放水することを考えているが漁業関係者が簡単には納得しないという段階です。

原発から遠く離れた首都圏では下水処理の汚泥から高レベルの放射能を検出され、その量が毎日12トン増え続けています。もっと離れた静岡県ではお茶の葉から通常を上回る放射性物質が検出され、福島県の学校、幼稚園、保育園では外に出る時はマスクや長袖長ズボンの着用をさせているなど、市民の生活レベルでは収束どころかますます悪化しているとも考えられます。

基準値以下だから過剰な行動は不安を煽るとか放射線の専門家が言ったり、風評被害だとか言われますが、これこそが放射能の恐さなのだと思います。
全く色も臭いもなく、もし身体に何か影響があったとしても、直ちに病気にはならないかも知れませんが、数年後に罹患したとしても原発事故との因果関係は認められないと言われる事でしょう。

しかし日本で今直ぐ原発推進か撤退かの国民投票をしたとして、拒否する人が投票者の過半数を上回るとはあまり思えません。悲観的ですがそれ以上に投票率も50%いくかどうか。
国民の関心が高まったようにも見えますが、テレビは相変わらずAKBの総選挙の方に時間を割いてるし、国会議員は総理大臣を引きずり降ろす事ばかり考えているし。

本気で原発を廃止させて、今までできた放射性廃棄物の処理を議論して、これからのエネルギーを真剣に考えるべきではないのかなと思います。

先日の「たかじんのそこまで言って委員会」ではこれからのエネルギーと言う事で見ていたら、自然エネルギーを勧める飯田哲也さんを始め、メタンハイドレート、芋燃料、オーランチオキトリムなど期待のエネルギーを紹介していて、それぞれ研究開発している方々なのに、芋と聞いた途端に嘲笑するパネリストにはがっかり。
これはまた改めて。

しかし事故後からこれまで封じ込まれてきた様々なエネルギー技術が紹介されたり、ソフトバンク孫社長が苫小牧にメガソーラーの建設を構想しているなど、そういう議論ができるようになっただけでも大きな変化なのかもしれません。
ドイツ、イタリアに比べると見劣りはするが。

まずは不要な電気を使うことを改めるというのは今直ぐできることなのだから、身の回り、家、オフィス、街の中の電気のあり方を見つめ直すことではないでしょうか。

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