道草、より道、まち歩き。

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蓬莱門へ

2018年09月22日 00時09分06秒 | 崖っぷち

蓬莱門というのはチャラツナイ海岸に立ち並ぶ奇岩のうち、ちょうど真ん中に穴の開いた一番大きな岩です。

室蘭の見どころを探しているうちに幾つかのホームページで紹介していて、月明かりに浮かぶこの蓬莱門がとても神秘的でした。調べると歩いて行くには潮の満ち引きがとても重要で、満ちている時は潮位が大人の膝上までくるとか、長靴を履いて行かなければ厳しいとか、また当然ですが波が荒れていたら無理なので、かなり困難そうな場所である事は分かりました。

当初金屏風、トッカリショ、銀屏風がメインになるかと思っており、この蓬莱門はタイミング次第で見られれば良いなくらいに考えておりましたが、この日の引き潮が6時5分。天気も前日の強風だと波も高かったのかもしれませんが朝は波も穏やかで、これなら金屏風を見てから向かっても間に合いそうと判断しました。

時間は前後しますが、地球岬からチャラツナイ方面を見た画像。山の間にある二つの岩の左側が蓬莱門。

こちらはチャラツナイの展望台から見た蓬莱門。鋭角で凄そうな岩ですが、角度的に穴が空いているのは見えないので、他の岩との違いは感じられません。

蓬莱門へ行くため観光道路から脇道に入ってしばらく走ると、目の前に大きな影が動き道路の脇に止まった。大きな鹿が止まってこちらを向いており、驚かさないように車を止めてそっとカメラを向けると、他の鹿はすぐに離れてしまったが一頭は逃げる様子もなく、こちらの様子を伺うようにこちらを見ていました。

午前6時、車を停め海岸へ降りて行きます。ロープが貼られているほど急な坂道を降りるというのは調査済み。ですが、ロープに捕まらなくてもそれほど危険はないかなとも思いましたが安全のために捕まりながら降ります。

ほんの10分ほどで海岸到着、案外あっさりだなと思い、目的地の方を見ると明らかに岩に穴が空いて見える場所がありました。これもあっさり確認できたなぁと思い歩みを進めます。

足元は平べったい石が並び、登山靴ならそれほど歩きづらいというほどではありません。積丹のジュウボウ岬の丸っこい石に比べると全然大した事はありません。濡れいている石も海岸の半分くらいまでしか来ていないほど波も穏やかです。

ちょっと近づく。この後ろの崖も凄いのですが、これは明らかに絶景の予感。

また近づくと手前の岩の影になって穴は見えなくなりました。それにしてもこの両側の岩の高さも凄い。

あともうちょっと。と言っても海岸に降りてからの距離は4、500メートルくらいで全く大変な距離ではありません。

ここから潮がどれだけ引いているか? 登山靴でどこまで行けるか。

ドーン! ここまで来ると蓬莱門の巨大さ、迫力に圧倒されます。高さだけならこの両側の岩の方がありそうにも感じますが、この凱旋門のような形には驚きます。

足元も少し滑りやすいものの、スニーカーでも濡れないほどに潮は引いていました。高さは上まで軽く10メーター以上はありそう。

(後日地理院地図で岩の標高を調べると、45mという数値が表示されたが、10階建マンションで30mくらいなので、そこまであるかなぁという印象だが、小樽高島岬の日和山灯台の標高が43mだからあながち間違いではないか)

このワクワク感はなんだろうと思いながら、とりあえず現在の波がどこまで来ているか確認用に写真を撮っておく。満ちるまでは数時間ありそうですが用心に越した事はありません。

潮が満ちて戻れなくなって流されたらそれは「死」を意味しますと書かれたホームページもあったので、慎重に慎重に。

角度的に最も綺麗に穴が空いているところが見える場所はちょっと突き出ている場所なので、どれだけ引いても下の写真で精一杯。穴の幅は軽く2メートル以上はあるでしょう。

蓬莱岩へは長靴や濡れることを覚悟の上なら行けない事もなさそうにも見えましたが、行っても岩にへばりつくだけで全体が見えず、特に良い事はないと思いました。

形だけ見ても凄い岩だな〜と思えるかもしれませんが、実際に見るとその高さ、存在感は半端なものではなく、VRなどで見ることが出来たらこの迫力を感じられることができるかもしれません。

もう一枚! 今回は17−50ミリの広角ズームレンズを使いましたが、35ミリ換算で24ミリにしかならないので、できたらそれより広角のレンズだともう少し周りも写って雰囲気がもっと分かったかもしれません。

ただ魚眼レンズようなものだと湾曲が強すぎて、本来の感じとは違って見ると思うので注意かも。

季節や時間帯に関していつが良いかというと、ネット検索してもそれほど写真が多く載ってはいないので、月明かりで照らされる蓬莱門はとても神秘的で、月が順光になっていると良いんじゃないだろうか? またドローンでこの蓬莱門を撮った映像も見る事ができますが、海側からだと穴がよく見えないので、空が見えるように撮った方が良いように私は思います。

う〜ん。初めてでこれだけ良い天気の時に見られたから、これ以上はそうないだろうなあ(^^

18.12.27追記 「カヌーツーリング北海道」という本には、蓬莱岩の高さ40m、中央を貫いている穴は奥行き20m、幅8mとありました。

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