道草、より道、まち歩き。

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ミッドナイトエクスプレス

2009年08月04日 23時33分12秒 | 映画
Midnightexつい先日借りて来たDVD、1978年の古い映画で実話を基にしている。

1970年、ハシシ(大麻樹脂)を2キログラムも体に巻き付けてトルコからアメリカへ帰国しようとした青年ビリー。飛行機に乗ろうとした直前警備員に見つかり、麻薬不法所持で4年の刑が確定する。
収監されたサグマルチラー刑務所は全く清潔とは言い難く、看守長には歩けないほど足の裏を打たれるなど酷い扱いを受ける。
それでも刑期をあと53日となった日、裁判がやり直し決まり、密輸で再審、懲役30年を宣告される。
絶望的になったビリーは、ミッドナイト・エクスプレス・・・刑務所用語で脱獄を意味する・・・の道を探るが、計画はもろくも見つかってしまい、ビリーは密告した囚人に激怒し殺してしまう。
完全に希望を失ったビリーは精神病棟に入れられ廃人同様の姿に。しかし面会に来た恋人スーザンの差し入れの中に隠されてあった金を使って、看守長に病院に入れてもらうよう頼み最後の逃亡を計画する。
ハプニングにより計画通りにはならなかったが、外界の自由な扉が開かれ、ビリーは家族が待つ隣国ギリシャへと走り出す。

当時アメリカとトルコでは、囚人引き渡しの協定がなく、不当に捕まってもどうすることもできず、アメリカに帰国したビリーはこの体験を書き映画が作られた。1978年カンヌ映画祭で公開された43日後、アメリカとトルコは囚人交換の協定を結ぶ。と映画の終わりで結んでいる。

このような事件は日本とアジア諸国でも現実に起こっており、この映画ほど刑務所が酷いのかどうかは分からないが、無実の罪で刑に服さねばならないほど辛いものはないだろう。

この映画を見た翌日、歌手で俳優?押尾学容疑者と自称プロサーファー?の高相祐一容疑者が、相次いで麻薬、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された。
芸能人はそれほど簡単に薬物が手に入るんだろうか? 最近は高校生でも手に入れるというのに、私は現物を見た事もない。(見たい訳ではないが)
押尾学といえば矢田亜希子と結婚した当初から大丈夫か? なんて言われて、今回の事件を耳にしてやっぱり・・・と思った人も多いのではないだろうか。

日本では大麻や覚せい剤を使った芸能人も、ほとぼりが冷めるとまた芸能活動を復帰できるという、非常に甘い風潮があるような気もするが、もし海外で逮捕でもされようものなら死刑に科せられる国もある。
現在トルコがこのような過酷な刑務所だとは思わないが、この映画を見れば軽い気持ちで薬物を使ったりする気持ちはかなりなくなるのではと思う。

また、昨日最初の裁判員裁判が始まったけれど、この制度が裁判として正当に機能するか今後も見張っていなければならない。

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