道草、より道、まち歩き。

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硫黄島からの手紙

2006年12月26日 01時34分19秒 | 映画
Iojimaアメリカの視点から見た硫黄島「父親たちの星条旗」日本から見た硫黄島「硫黄島からの手紙」予告編を見た限り、西郷(二宮和成)が宛てた家族への手紙が主題になってくるのかと思って見始めたが、劇中西郷が手紙を出しているシーンは2通だけだった。もっとお涙頂戴的な感動作を期待していたが、戦争の姿を真剣に描こうとしている作品だった。
米兵に包囲され自決を迫られるシーンは次々に戦友が手榴弾で自決し、中でも特に仲の良かった友までが目の前で死んで行く。確かに残酷でショッキングなシーンではあるけれど、実際このように戦死ではなく自決という形で亡くなった兵士がどれほどいただろうかと思うとつらいものがある。
太平洋戦争自体が無駄死にだったというような考えもある。戦況が悪化して早期に降伏したとしたら戦死者の数もあれほどまで被害を拡大しないで済んだのかも。硫黄島が占拠され戦闘機の拠点となり、家族のいる本土爆撃の時間を少しでも遅くさせるためにと戦い、終戦後にアメリカに占領され日本という国が無くなるかもしれないという事を思いながら亡くなっていった兵士たちは今の日本の姿をどんな思いでみるのでしょうか。
いじめがあったり、景気が悪くて給料が上がらなかったり、借金にまみれてたって、「戦争を知らない、今の君たちは幸せだよ」って言うのかな。戦争を生き残ったおじいさん達はみんな「戦争なんてない方がいいに決まってる」って言います。
この映画は見終わってすぐ良かった悪かったではなく、じわじわと色んな事を考えさせられる作品のような気がします。

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