バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ブロックヘッズの新作!

2009-11-05 | 音楽

Staring_down_the_barrelblockheads最近のバイユーはといえば強力なロバート・クレイの新譜がギンギンのヘヴィローテーションとなっていますが…こちらも忘れてはなりません。
THE BLOCKHEADSの新作『Staring down the barrel』です!あの美しきイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズのブロックヘッズです。イアン・デューリー亡き後も活動を続ける彼らの2枚目のスタジオ作。前作は素晴しい演奏!ながら、やはり主を失ったバックバンド的な匂いが感じられる作品ではありました。しかし今回はしっかりと「バンド」のアルバムとなっています。新ボーカルとして定着したデレク・ハッセーがイアンを激しく意識したボーカルを聴かせているところには賛否が別れるのかもしれませんが、そんな固い事を言う人にはお薦めしません。IAN DURY & THE BLOCKHEADSの亡霊のような作品なのかもしれませんが、こんな音のこのバンドが大好きな僕は満足です。過去にとらわれているという見方もあるであろうことはわかりますが、今を生きている(生き残った)ミュージシャンの息づかいがリアルに聴こえてきて刺激的です。前作よりもより過去の作風に歩み寄った為に、僕には見えてくるものが沢山有るように感じます。演奏の端々からノーマンやチェズ、ジョン、ミッキーの現在が感じられるのです。嗚呼正しきパブロック。胸が高鳴ります。晩年のイアン・デューリーのビートを支えた(現在はウィルコ・ジョンソンとも活動している)ドラマーのディラン・ハウは今回も良い仕事ぶりです。ちなみにジャケットデザインは『サージェント・ペパーズ…』を手がけたピーター・ブレイクだそうです。
イアンちゃーん(清志郎風)が大好きだった方は絶対に買い!です。それ以外の方には特に無理にはお薦めしません。2009年なんていうノストラダムスも遥か彼方の日々にこんなレコードを聴けるなんてとても幸せな事です♪
 


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