AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

Nikeの内気度⑶

2017-08-10 14:25:11 | アイディアのIdentity






Nikeを一躍世界で有名にしたのは、1996年「Banned Commercials Nike - Soccer Players vsThe Devil Italy」であろう。
ナイキの歴史は1960年代まで遡る。
1966年カリフォルニアのサンタモニカにブルーリボンスポーツ社の第一号店が出店する。
1971年にオニツカタイガーの技術者を引き抜き、福岡のアサヒコーポレーションでトレーニングシューズを生産、「ナイキ」の靴として販売を開始した。
NIKEのロゴマーク「スウッシュ」はキャロライン・デビットソンが「スウッシュ」をデザインした。ポートランド州立大学のグラフィックデザイン科の生徒だったキャロラインに当時経理学の教師だったフィル・ナイトがナイキのロゴのデザインを依頼したのがきっかけだった。勝利の女神ニケの翼をイメージしたものだった。当時スウッシュのデザイン料として35ドルが支払われたといいます。そしてその後、巨大企業な企業となったナイキから、ダイヤモンドが入ったスウッシュの指輪とNIKEの株が贈られたのである。
後発メーカーのナイキがこのアイコンとマイケル・ジョルダンを起用し世界にトップブランドとしたのが、Widen+Kenedyであった。広告表現も多岐にわたり全てに於いて、ポシティブである。











単にシューズメーカーだけでなく、世界に日々のRunningを推奨し、AppleとiPod Sports Kit を開発し、自分の居住エリアでのランニングコースまでもアドバイスしてくれます。今ではApple Watch nike +版も出ており、nike running clubもある。全てに於いてポジティブだが、広告表現は以前に比べると面白くない。


Nikeの内気度⑶

2017-08-09 18:14:37 | アイディアのIdentity







グローバル企業においても広告表現に於いて先頭を走るのは
大変な事でもある。
UNIQLOは世界戦略をまずは世界の国々の時間を貼れるブログ展開からはじめた。それがUNIQLOKである。




UNIQLOは国内での認知度 イメージは「ダサイ」というものだったのを、海外の旗艦店で払拭し、またジルサンダーとのタイアップなどファッション性も重視した。
1000のフリースを若者達に着せて、Google Map との連動でこの年もカンヌライオンを受賞している。



UNIQLOは既にブランドイメージは定着し、今はサイトでもチラシ感覚になった。イメージは既に定着したのだろう。
Nike はテニス以外では、ツールドフランスで癌になったライブストロング選手を支援するために、Yellow Bandばかりでなく、癌で亡くなった肉親の方、癌を克服した方 などのメッセージを送ってもらい、そのメッセージをツールドフランスのルートに「chockbot 」で描いていった。




グローバルスタンダードで生き抜くためには、企業はそのブランディングイメージの定着をCSR認知度に求めることになる。これは多くの日本企業が米国の有名ビルや世界の有数なホテル ルーブル博物館をグランルーブルとして支援した金満主義とは異質なものである。
バブルが弾けて失われた十数年からこの国は未だ立ち上がっていない。それは広告一つ見てもわかる様な気がする。硬直した社会は民衆をも硬直化し、不寛容な者達がのさばっている。
大正時代から独自のフォントやデザイン性で広告業界を牽引してきた資生堂にしても、テレビの創世記を牽引してきた寿屋 サントリーにしても同じことである。
企業が内向きになると良い事など一つもない。アベノミクスに森友 加計疑惑と経済と国民生活と乖離した政権がのさばっているのである。


Nikeの内気⑴

2017-08-08 10:54:21 | アイディアのIdentity







2010年にFedererが、こんなNikeのCMに出演していたとは知らなかった。
在職中の現場時代 全盛期のビョンボルグでCM企画した事があった。
当時の人気は凄いものだった。担当した商品CMはないので、ホンダさんのをアップしておくが、やはりスポーツ選手起用の難しさがあった。





そう言う意味では、世界の羨望を集めた「シャラポワ」には何もさせない。それが一番だったろう。

シャラポアのCMは、ミュージカル ウエストサイドストリーの「I feel pretty 」にあわせた名作だった。




世界のスリーと達には何もさせないこと。それが企画の一歩だとも思う。

Nikeの内気度⑴

2017-08-07 20:33:25 | アイディアのIdentity



ADBest から配信されて来たNikeのCM Roger Federerを起用したもの。錦織がどうしても勝てないFedererだ。 グランドスラム男子シングルス最多優勝・ウィンブルドン男子シングルス最多優勝・歴代最長世界ランキング1位など数々の記録を塗り替えてきたことから、史上最高のテニスプレーヤーとの呼び声が高い「The Roger Effect」と題したものだが、以前のテニスプレイヤーの表現とは、とはどう質が変わったのだろう?




1995年のアガシが登場したNYのストリートでテニス
ピート・サンプラスとアンドレ・アガシがマンハッタンの路上で突然テニスを始めるという1995年放送のナイキの伝説的CM「ストリート・テニス」です。





そして、2015年8月にナイキは、ストリート・テニスの発表から20周年を記念し、懐かしい光景が再現されました。しかも、サンプラス、アガシに加えて、往年のマッケンロー、そして現代のフェデラー、ナダル、S・ウィリアムズ、シャラポワなどNIKEのトッププロ達という最高に豪華なメンバーが集結した。


法律事務所の表と裏⑵

2017-08-06 19:17:50 | 今そこにあるメディアのリスク





実質的にはサラ金のボロ儲け利益の上前をはねる事件であり、何よりも、数年前から相次いだサラ金利用者側に有利な最高裁判決のお陰で、殆ど事務員任せで間に合い、弁護士は殆ど関与せずとも、多額の報酬が取れる。
 確かに、実際に『今だけ無料』がずっと続くのであれば、アディーレに相談する人にとってはなんの問題もないじゃないか、という考えもある。しかしながら、たとえアディーレのサービスが『いつでも無料』であったとしても、一般の消費者にとっては実は潜在的な“被害”が発生している。
 まず、アディーレが提供する『債務整理』『過払い金の返還請求訴訟』などのサービスだが、同じようなサービスを提供している法律事務所は多数ある。本来であれば同じサービスが提供される場合、一般の消費者は弁護士費用のほかにも、例えば担当する弁護士の評判や力量・経験や、場合によっては法律事務所の立地などを考えて法律相談に赴く。
一番考えなくてはいけないのは、マス媒体 テレビCMをやっているところだったら「安心」だろうと思ってしまう。




アリさんマークの引越社の社員への酷い制裁などを考えれば、企業の質の失墜に繋がる。
『いつでも無料』であるにもかかわらず『今だけ無料』を大々的に宣伝されてしまうと、一般の消費者は弁護士の評判や力量などの他の弁護士を選ぶ要素を考えずに『今だけ無料なら、アディーレに相談しよう』と判断してしまう。一般の消費者が『アディーレ以外の弁護士に相談する』という他の選択肢があったにもかかわらず、『今だけ無料』に“釣られ”てしまったことが問題である。






そしてサラ金業界が停滞したら、今度は肝炎患者への訴訟である。
C型 B型肝炎訴訟とか昼間の時間帯にCMを流している。着信金無料。それはそうだろう。
後でがっぽり頂く商法でもある。
CMでやっているから大手とは限らない。
法曹界の道義的な倫理が問われる事になっている。