AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

法律事務所の表と裏⑵

2017-08-06 19:17:50 | 今そこにあるメディアのリスク





実質的にはサラ金のボロ儲け利益の上前をはねる事件であり、何よりも、数年前から相次いだサラ金利用者側に有利な最高裁判決のお陰で、殆ど事務員任せで間に合い、弁護士は殆ど関与せずとも、多額の報酬が取れる。
 確かに、実際に『今だけ無料』がずっと続くのであれば、アディーレに相談する人にとってはなんの問題もないじゃないか、という考えもある。しかしながら、たとえアディーレのサービスが『いつでも無料』であったとしても、一般の消費者にとっては実は潜在的な“被害”が発生している。
 まず、アディーレが提供する『債務整理』『過払い金の返還請求訴訟』などのサービスだが、同じようなサービスを提供している法律事務所は多数ある。本来であれば同じサービスが提供される場合、一般の消費者は弁護士費用のほかにも、例えば担当する弁護士の評判や力量・経験や、場合によっては法律事務所の立地などを考えて法律相談に赴く。
一番考えなくてはいけないのは、マス媒体 テレビCMをやっているところだったら「安心」だろうと思ってしまう。




アリさんマークの引越社の社員への酷い制裁などを考えれば、企業の質の失墜に繋がる。
『いつでも無料』であるにもかかわらず『今だけ無料』を大々的に宣伝されてしまうと、一般の消費者は弁護士の評判や力量などの他の弁護士を選ぶ要素を考えずに『今だけ無料なら、アディーレに相談しよう』と判断してしまう。一般の消費者が『アディーレ以外の弁護士に相談する』という他の選択肢があったにもかかわらず、『今だけ無料』に“釣られ”てしまったことが問題である。






そしてサラ金業界が停滞したら、今度は肝炎患者への訴訟である。
C型 B型肝炎訴訟とか昼間の時間帯にCMを流している。着信金無料。それはそうだろう。
後でがっぽり頂く商法でもある。
CMでやっているから大手とは限らない。
法曹界の道義的な倫理が問われる事になっている。