AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

Post Truth の本音

2017-01-06 21:15:13 | アイディアのIdentity


「スウィート(sweet)」や「リンネル」などのファッション誌を刊行している宝島社が1月5日、最新の企業広告「忘却は、罪である。」を公開した。テーマは「世界平和」。
 新広告は、日本経済新聞や読売新聞、毎日新聞など新聞6紙に同時掲載。2016年のオバマ大統領の広島訪問や安倍首相の真珠湾訪問に加え、今年はトランプ新大統領の就任やイギリスのEU離脱交渉開始など世界情勢が大きく変化するにあたり「あらためて戦争と世界平和を考えるきっかけになれば」と今回のテーマを決定した。広告の左半分には真珠湾攻撃の写真、右半分には広島での原爆投下の写真が配置され、写真下には「人間は過ちを犯す。しかし学ぶことができる。世界平和は、人間の宿題である。」とメッセージが添えられた。
 宝島社は、1998年から企業広告を開始し、今年で20年目。昨年1月には、樹木希林を起用した企業広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」が読売広告大賞、そして「いい国つくろう、何度でも」マッカーサーが厚木基地に到着した時の写真を巧く表現もしました。



この見開き15段を観た時に思い出したのが、「Post it!」Scotch 3mの戦争の世紀のシンボリックな画像でした。












もう一つ思い出したのは、英国の歴史学者E ・H・カーの言葉「歴史とは、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります。」この反語が「忘却は、罪である。」宝島社
「人間は過ちを犯す。しかし学ぶことができる。世界平和は、人間の宿題である。」

汐留が響めいています。でもそういう不安を払拭させる表現です。いくら謝っても本当のことはわかりません。全く汐留の事などわかっていない方々が、いろいろな事をでっちあげます。
これも一つのヘイトスピーチでもあります。妬みや嫉みや恨みです。
そんな事はどうでもいいのです。クリエーティブな仕事をしているのだから、それで本当の意味ある「Post Truth」を表現したのだと思います。古川さんチームの答えでしょう。広告表現を通して、伝えられる力がある。それが汐留の強さだと思います。がんばれ!

マスゴミと言われない為に。

2017-01-05 11:32:10 | プレ禅の道祖神




汐留騒動が多くの社員達の失望と動揺にならない事を祈るばかりです。多くの社員達が自分の仕事にプライドを持ち、そしてプレゼンに行く道すがらでも、一言をどう句読点で結ぶか?それを悩みながら戦いに向かうのです。彼等彼女等は、「残業代を稼ぎたい訳ではないのです。自分の生き甲斐とプライドで仕事をしているのです。大半の社員達は、、、。」
しかし、ここ数年気になることもありました。早期退職優遇制度で退職しましたが、その後線維筋痛症と言う病が今でも全身の痛みを誘発します。この難病の治療の為に一時期東京の専門病院に泊まりがけで通っておりました。夕食をとり、その後は新橋駅近くのカフェで書き物をするのですが、黒ずくめのお若い方 数名が打ち合わせなのか?







はじめはクラブの方々かと思ってましたが、隣から聞こえて来るのは「新聞15段で、テレビは5000GRPを1クールやってさ、、、。」兎に角「煩いのです、挙句に滅茶苦茶な媒体戦略、、、」「なんなんだろ?このお若い方々は?」するとお一人が見たことのあるDノートを出したのです。それで研修中の新入社員と判りました。私は中途試験での採用ですが、我々の同期にはこういうのはおりませんし、その後CRの若手の研修担当でしたがいなかったと思います。なんでこんなに大声で話をしないと打ち合わせが出来ないのか?要は「目立ちたい」のでしょう。退職した身分ですが、余りにも煩いので「研修中ですか? でもね。誰が聞いているかわからないですよ。こういう話は大声出さずに小声でね。それに媒体計画は滅茶苦茶ですよ。再考した方が良いと思いますよ。」と言いましたら、バタバタと店を出て行きました。以前 シュノーケルカメラのフォーカシングとコンピュータ アニメーションの研究開発の頃、やはりスタジオでチャラチャラしていたのが、Hの広告代理店でした。
私の友人 藤石修撮影監督は、「代理店担当者は大嫌いだ!」と言ってましたが、それも頷けます。DやH にADKともに周りがよいしょする。すると段々と自分が偉いと勘違いし、ロクでもない企画やコピー書いても自分が偉くなったと言う勘違いがはじまるのです。事実、行動を諌める制作会社のプロデューサーやディレクター、アートディレクターもいないのでしょうね。「誰もが君に頭を下げているんではないよ。君の背後にいる大きな企業に頭を下げているんだよ」凡そ30数年前に言われた言葉が今でも体に染み付いています。その企画やコピー そしてポスターを視る側 そのコンシューマーへの憧憬を忘れた時に、「マスゴミ」と言われるのかもしれません。我々はテレビの向こう側、新聞の向こう側、雑誌の向こう側、駅ばりポスターの向こう側を忘れたら、、、、。それは単なるセールストークではなく、マスターベーションになってしまう事を忘れないで欲しいですね。




分断と花火とPost Truth(2)

2017-01-03 21:35:25 | 今そこにあるメディアのリスク








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クリスマスのシーズン 多くの企業が質の高いCMを流します。花火同様にこの世界を覆い尽くしていく、「暗い闇を敢えて明るく照らす。」これも摩耶かしなのでしょうか?
日本のレインボービレッジにあがる新年の花火と比較すれば、その費用も比較にならない膨大な金額でしょう。世界中があの花火で、本当の事を隠すように、2016年何もなかったように負の出来事をパソコンのdelete keyのように「何もなかった事」にしていく。
トランプの発言の7割は嘘っぱちであり、ヒラリークリントンの言っている事は正しいのですが、
いくら理屈を並べても理論整然と訴えても、「Make America Great Again!」には敵いません。
既得権益を得てきた富裕層優遇と思っているのです。
英米の教訓は日本にとって他人ごととは思えません。私たちも政治の言葉、経済の言葉、日常の言葉、等々との新たな関係を考える時期に来ているような気がします。
Eテレ「日本のジレンマ」でPost Truth 」を取り上げた事は、世界がポピュリズムへ、そしてファシズムに向かう中で、この国も向かいつつある近未来への歯止めになってくれる事を願うばかりです。でも問題なのは、論理的に物事を考えられない方々です。ネットでも酷いヘイトスピーチを書き込む方々が後をたちません。






サントリーオールドの名作CM「恋は遠い日の花火ではない」このCMを観た時、思ったのは芥川龍之介の舞踏会を思い出しました。
ピエル・ロティことジュリアン・ヴィオは、そういった花火と人間の「生」(生命・人生)のイメージとを重ね合わせているのでしょう。
「花火のように輝く時期があっても、『人生』の中でそうした時期は一瞬のように短い」という順序ですが、それを「光り輝く時期が一瞬のごとく短い『生』のような花火」と転倒させて表現しているのです。
この名コピーの小野田さんには悪いですが、今の世相で考えますと、「戦は遠い日の花火ではない」今の時代と過去との対話がなされなければ、102年前の火花がまた導火線のように世界を巻き込むことになるのです。

分断と花火とPost Truth(1)

2017-01-02 23:09:00 | 今そこにあるメディアのリスク





























Eテレ 「新世代が解く!ニッポンのジレンマ 元日SP▽恒例!12人の異才たちが徹底討論」
を観ました。オックスフォード大辞典が選んだ2016年の言葉が「Post Truth」でした。
EUからの英国の脱退劇 これも英国民誰もが「そうはならないだろう?」と言う甘い誤算でした。
EUの恩恵を受けている企業や人々は、強いて言えば教育を受けている知識階級です。このEU脱退に賛成したのは、EUの恩恵も何もない知識なき白人低層階級でした。
EU離脱の賛否を問う国民投票で離脱派を主導したボリス・ジョンソン前ロンドン市長でした。
本人もこうなるとは思っても観なかったのです。

アメリカでは、エスタブリッシュメント(支配階級のこと)の声は、マスコミ等を通して政治のなかで代表されてきた一方で、産業の空洞化で雇用を失うなどして痛手を被ってきた白人労働者たちの声なき声は、トランプ氏の登場によって初めて知られるようになったと言えます。
現在のアメリカ政治は「人民の人民による人民のための政治」ではなく、一部のエリートのための政治となってしまっています。「民主主義を代表する国だ」という世界中への触れ込みとは裏腹に、現在のアメリカは、すでに民主制ではなく寡頭制となっているのです。

新年恒例の「ウィーンフィルのニューイヤーコンサート」を観ながら、このコンサートの衛星中継も来年は観れるのでしょうか?
このブログを書いている時に、トルコ インタンブールのディスコが銃撃されたと伝えております。



世界中が新年を謳歌するように花火が上がり、この世界にはサッチモの「ワンダフルワールド」が流れ、富裕層も貧困層も白人も黒人 我々黄色人種も国境もなく、平和を演じているように思うのです。これも「Post -Truth」なのかもしれません。


1月1日(日)のつぶやき

2017-01-02 02:38:44 | 百済ない話

12月31日(土)のつぶやき

2017-01-01 02:46:52 | 百済ない話