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コロナ共存の広告表現の近未来観

僕が転職した理由(2)

2017-01-09 17:48:51 | メディアの一向一揆





CGへ映像製作者達が舵をきったきっかけは、スタンリーキューブリック監督の「2001年宇宙への旅」でしょう。この時の特殊効果を担当したのが、光学およびデジタル・エフェクト業界のパイオニアとして尊敬を受け続け、アカデミー賞には5度ノミネートされ、アカデミー科学技術賞を受賞した、ダグラス・トランブルです。光学を屈指した「スリット スキャン」は彼を一躍 特殊効果のパイオニアと賞賛されましたが、光学での限界を感じCGへと向かいます。若い方々で、なんでも新しいものを欲しがる。然し乍ら知識は全くない。恰もCGやオプチカル効果も、中には映画技法も知らずに無知文盲で意気がる方々には辟易とするのです。(一部の自分が凄いと自負する方々への苦言です。)




NAC(現ナックイメージテクノロジー社)では、光学レンズ、光学的合成映像、テレシネ、超高速解析カメラ フォトソニックやシュノーケルカメラなどその技術、仕組み 使い方など叩き込まれました。ナックと言いますと、映画のエンドロールに出てくるので、レンタル機材屋さんと思われますが、映像アナライザーや視点解析、ビデオカメラのハイスピードカメラや自衛隊の戦闘シュミレーター、種子島のロケット自動追尾装置など自国の防衛システムなども多く手がけております。
当時の中島社長のお陰で多くの知識を得ました。朝から晩まで終日 アニメーションの解析や、撮影した動きをアナライザーにかけて分析するのです。このプロジェクトは、映画学科同期の東映動画(現東映アニメーション)の清水慎治氏(現企画本部長 取締役)との共同作業でした。




日本のアニメーション技術の高さを世界に知らしめたのは、「白蛇伝」でしょう。1958年公開されました。第9回ベルリン市民文化賞・ベニス児童映画祭グランプリ・メキシコ名誉大賞・文部省選定・第9回ブルーリボン特別賞
第12回毎日映画コンクール特別賞・第13回文部省芸術祭奨励賞・1958年度NHK映画(ベストテン別格)・芸術祭団体奨励賞・北海道映画鑑賞会賞などを受賞しました。






「白雪姫」を1937年公開から21年後の事でした。動画は「眠れる森の美女」のライブアクションですが、「白雪姫」もライブアクションで選んだ女優マージ・チャンピオンさんがライブアクションをやっておりました。「白蛇伝」が日本アニメーションの先駆けであり、ディズニーに学び、そこから日本独自のアニメ文化へと繋がっていったのです。