AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

6月18日(木)のつぶやき

2015-06-19 03:11:42 | 今そこにあるメディアのリスク

ブランディングの維持と持続力 got milkの場合(2)

2015-06-19 00:07:29 | ブランディー質で割ったらブランデイング
≪!-- Got Milk? "Aaron Burr" Commercial (1993) -->





カルフォルニア牛乳生産者組合「got milk?」(1993年)栄養価のアピールといった従来的な表現ではなく、「もし、牛乳がなかったら?」を考えさせる表現です。「got milk?」は現在まで続くロングランコピーとなっています。
失ってはじめて大切なものに気づくことですね。パサパサしたものは飲み込めない。もちろん、体にも良い牛乳。CMも初めてミルクの大切さを実感できるのです。
インサイトをうまく表現したGoodby Silverstein&Partnersが手がけた、カルフォルニア牛乳生産者組合(California Milk ProcessorBoard)の牛乳購買促進キャンペーン「Got Milk?」クイズに答えると賞金がもらえるラジオ番組の企画で、ある男性に電話がかかってきます。彼にとって、出題内容は得意分野。答えはすぐにわかりましたが、タイミングの悪いことに口の中がピーナッツバターサンドで一杯。モゴモゴとして何を言っているかわかりません。牛乳で流し込もうとするも、切らしている。あえなくクイズは時間切れとなってしまいます。牛乳があれば、答えられていたのに…。
このCMのプランニング時には、モニターを集め、牛乳がない状態で1週間過ごしてもらうという調査が行われました。モニターが不便に思ったのは「パンやシリアルがうまく飲み込めない」ということです。存在が当たり前になっているものが突然なくなったとき、人は何を思うかを調べる「剥奪調査」の手法を用いたのです。
つい最近のスーパーボールではThe Rock" Johnson で知られるドウェイン・ジョンソンも起用しています。およそ22年続くタグライン「got milk?」まさに継続は力です。