南無煩悩大菩薩

今日是好日也

かたつむり

2020-07-10 | 有屋無屋の遍路。
picture/original unknown)

かたつむりは、精妙な構造の殻を幾重もの渦巻に広げると、そのあとは習熟した殻つくりの活動をぱたりとやめる。

渦巻を一重増やすだけで、殻の大きさは16倍にもふえてしまう。そうなると、この生き物には目方の負担がかかりすぎて、かたつむりという安定した暮らしに貢献するどころか、生産を少しでも増やすと、目的に従って定められた限界以上に殻を大きくするすることからくる困難に対処する仕事のために、文字通り重みがかかりすぎるという結果になるのである。

この点で、過剰成長からくる問題は幾何級数的に増大し始めるのに対し、かたつむりとしての生物の能力はせいぜい算術級数的にしか大きくならない。

-イヴァン・イリイチ「ジェンダー 女と男の世界」より

Alpha Blondy - I Wish You Were Here


それはそうと、ヤドカリと呼ばれる生き物がいる、彼らは成長に合わせて捨てつつ改めつつ生きる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カエルツボカビ菌の教え。 | トップ | 彼らの掟 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

有屋無屋の遍路。」カテゴリの最新記事