咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

恥じ入るべき日本人・・・

2011-11-22 22:36:10 | 報道・ニュース
 大の親日家であるブータン国王ご夫妻が、国賓として我が国に招待されていた。そして、未曾有の大震災で被災している人々や被災地にも出向かれ多くの励ましを与えられた。また、国会での感動すべき演説、京都の寺院めぐりなど多くの感動を我が国の国民に与えて、20日機上の人となられた・・・。

 我が国が様々な形でブータン王国への支援を行ってきたことに対するお礼の意味もあってか、東北大震災の被災地に対する支援金などの拠出を早々に実行されていた。さらに今回はその現地に足を運び、伴って来られた僧侶と共に鎮魂のお経などもあげられた。
 被災地の1日も早い復興を心底願っておられる様子が、メディアを通して痛いほど伝わってきた。

 ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王の発せられる言葉の数々には、日本人が昭和30年代くらいまで持っていた「恥いる心」「潔い心」「義理堅い心」「恩に報いる心」「気働きの心」など、今では恥ずかしくなるような日本人が多い中、当方も国王の一つ一つの言葉に恥じ入る気持ちになった。

 それでも、今回の来日により「日本を愛する気持ちが増えた」との言葉、ありがたいことである。そのブータンでは、前国王が提唱した国民総生産にかわる国民総幸福量 (GNH) という概念、さまざまな環境政策、伝統文化保持などに力を入れており、古き美しかった日本をみる思いがした。

 その国賓として来日された国王と王妃を歓迎されるべき宮中晩さん会、何とその大事な会をすっぽかす大臣、さらに携帯電話を使っても反省の色もない大臣など・・・余りにも情けない日本人である。

 非国民と呼ばれてもやむを得ない政治家諸氏である・・・何様のつもりかと疑いたくなる。

 一方、企業家の方では、20年以上も損失隠しを行い、利益優先主義のモラルの欠片もない日本人。これが経営者のトップとして長期間にわたって君臨していたとは、まことに持って恥ずかしい限りである。

 また、大企業の御曹司の前会長、100億円超の金を訳も分からないことで使い果たしたとのこと、見て見ぬふりをしていたのか多くの経営陣の面々。敗戦後の日本人は、どこで、ボタンのかけ違いを起こしたものだろうかと・・・。

 先日の産經抄の冒頭に過去の日本人の生き様が掲載されていた。
 「今から154年前の安政4年、米大統領の国書を携えた初代駐日米公使のハリスは、江戸城に参内し、13代徳川家定に初めて謁見した。そのときの日本側のもてなしぶりを通訳のヒュースケンは、驚きとともにこう書き記している。『気品と威厳をそなえた廷臣たちの態度、名だたる宮廷に栄光をそえる洗練された作法、そういったものはインド諸国のすべてのダイヤモンドよりもはるかに眩い光を放っていた(ヒュースケン日本記)』・・・・」
 と、あった。

 顧みると平成の廷臣はどうか・・・宮中晩さん会をすっぽかす、さらに携帯電話を使っても反省の色もない

 我が国・日本を“さらに愛する気持ち”となったとの若きブータン国王と王妃、今の日本はどうなっているのだろう・・・と、いささかでも思われたのではないだろうか。

 本当に恥じ入るべきである。

 それでも、また是非にも来日したい旨の言葉があったとのこと、ありがたいことである。

 ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃のご活躍とご健康を祈るばかりである。(咲・夫)


[追 記]
 国賓として来日していたブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(31)とジェツン・ペマ王妃(21)は20日、関西空港から帰国した。
 空港に到着した国王は、見送りの外務省職員らと握手を交わした後、笑顔で機内に乗り込んだ。国王夫妻は15日に来日。宮中晩さん会などの歓迎式典に出席したほか、国賓として初めて東日本大震災の被災地、福島県相馬市を訪れ、犠牲者を悼んだ。
(出典:読売新聞ニュース HP 抜粋)

 参考資料:産経新聞、読売新聞ニュース HP、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』他


(東北大震災の被災者に祈りを捧げる 国王・王妃)

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