咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

なぜできない・・・「がれき」受け入れ処理

2011-11-08 22:41:41 | 報道・ニュース
 先般、東北大震災による「がれき」の受け入れ処理について、東京都が率先して行うとの表明に基づいて行動が開始された映像がTVニュースなどで大きく取り上げられていた。

 それほどまでして大きく取り上げるべき問題なのかと不思議に思っていたら、報道内容をよくよく聞いていると4月の段階で宮城・岩手両県の「がれき」受け入れについて572市町村が表明していたが、実践したのは東京都を含め6ヶ所に留まっているとのことだった。

 どうして、ほとんどの自治体が「がれき」処理に怯んでしまったのか。前代未聞のあの大震災によって排出された大量の「がれき」、被災地の自治体のみでは到底処理が困難であるとのことで、日本全国の自治体がこぞって支援しようとの考えで手を上げたはずである。

 ところが、放射性物質による汚染を極端に恐れてしまった小市民による訳も分からない反対論が蔓延し、その「がれき」処理を受け入れようとしていた自治体の首長が、その反対論者の無茶苦茶な行動に逃げ腰になったらしい。あるいは、臭い物には蓋を・・・との判断が働き、困っている地域を支援し助けようとの行動に躊躇しているのか。

 我が国は、遥か昔の太古の時代にアジア大陸から切り離された素晴らしい海洋王国であるが、反面負の遺産を受け継いだ地震王国でもある。

 あの阪神淡路大震災もしかり、また歴史を遡れば未曾有の地震と津波による災害を過去に何度も受けながら、我が国に暮らしてきた人々は、他地域の人たちからの多くの支援を得ながら何度も、何度も復興してきた歴史があるはずである。その時代々々におけるリーダーが確固たる信念のもとに被災地域を支援し、被災地域もそれぞれのリーダーのもとに懸命に立ち上がったとの歴史である。

 そして、第二次世界大戦により完膚なきまでに叩きのめされ、無条件降伏しながらも先人たちが力を合わせてここまでの先進国に復興してきたのである。ところが、戦後65年も平和が続くと、これほどまでに無情の心が芽生えてしまうものかと情けなくなってくる。

 その最大の汚点は、某組合組織を中心とした身勝手主義の戦後教育の表れであり、何でも反対する誤った考え方の植え付けであろう。放射線量を自ら測定し必要以上に問題視する行動が報道され、少しでも放射線量の高いところを見出すと鬼の首を取ったかのように鼓舞し、それに追従するかのごとく多くのメディアがいる。

 世田谷区のある民家から蛍光塗料に使われていた放射性物質の一件も同様であり、こうなってくると「ラジウム温泉」などもってのほかであるとの物議を醸すことも十分予見できよう。

 このような行動が表だって動くことで、必要以上の不安感や不信感が漂い、とにかく福島第一原発事故による放射性汚染物質が混入されていると疑われる東北地方の「がれき」の受け入れ処理などもってのほかであるとの意識が働くものと思われる。

 これらの反対論者の声を恐れる首長が、被災地の自治体を助けようとしない行動にはほとほと情けなくなってしまう。東京都知事・石原慎太郎氏の爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいものだ。
 特に我が国の原発を立地している自治体については、もろ手を挙げてこれらの「がれき」処理に手を差し伸べる器量を示してはどうだろうか。

 また、原発の立地されていない自治体も同様であり、このような未曾有の災害は、今後どこでどのように発生するものか未知であり、その時になって初めて支援の必要性を知っても・・・遅きに失することは必定。

 これらの「がれき」処理に関して、国の方が率先して支援し、すべての自治体が支援するよう強力な指導力を発揮してもらいたいものだ・・・特にドジョウ首相には。

 ごりっぱな政治信条をお持ちのドジョウ首相、これまでの発言と行動を見ていると自らの政治信条をすべからく封印されているが、そこまでして首相の座に居座る必要は全くないと思われる。

 我が国のトップが、ここ一番に自らの信念を貫くべきと思われるがどうだろうか・・・。

 このままでは、被災地域の復興もあり得ないし、日本沈没も・・・といっても言い過ぎではないものと思われる。(咲・夫)

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