咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

78歳のライダー・・・

2011-11-23 22:23:10 | 日記
 22日、いい菊の花々がお店に出ていたとかで、家内がご仏前用と墓参用にと購入してきた。天候も丁度いい感じでもあり、公園墓地にある我が家の墓へそれらの花を持って行き、線香を手向(たむ)けた・・・。

 彼岸以来の墓参りであるから、石塔も綺麗に洗い周辺のわずかばかりの雑草も取り除いた。可愛い菊の花々を挿して、線香に火をつけてひと通りのお参りを済ませて、石段を下って行くと家内の車を繁々(しげしげ)と眺めている年配の男性が目に入った。

 石段の前の駐車場に降り立って、その高齢の男の人に・・・

 「何か、ありましたか」と、問いかけてみた。

 すると、「この車は、軽自動車ですね。タイヤを取り付けるナットが5個付いているから、普通車と思っていたらナンバープレートから軽自動車と分かったもので・・。スポーツタイプのような外観でもあるが・・・珍しいのでは」
 と、怪訝そうに問われる。

 「そうなんですよ、この車(テリオスキッド)は、以前普通車使用で販売されその後軽自動車として販売されたらこちらの方の売れ筋がいいらしく、普通車は生産中止になったらしいです」と・・・・。

 「軽の方が税金などの維持費も安いからでしょう。それにしても5穴のホイールなので眺めていました。タイヤも普通の軽より大きいものでね・・」などと、盛んに話される。

 家内が、「山にも時々行くのに便利なので乗っています」と・・・。

 どうやら、自動車などの乗り物が好きな方のようである。

 「お墓参りなのですか」と、家内が続けて尋ねると。

 何と、その方、「毎日の日課で、この石段を上まで行って降りて5往復し、自宅に帰りストレッチをしています」と、驚きである。その公園墓地の石段、上までとなると相当の段数があるので、運動量としても大層なものである。

 さらに驚いたことがある・・・それが何と

 最初にこの駐車場に車を止めた際に大型バイクが駐車してあり、「へー、感心なことに若いライダーも墓参りに来ているのか」と思っていた。

 ところが、そのご高齢の方、ヘルメットを着用して話されているではないか。ひょっとして、年季の入っていそうなカッコいい大型バイクに乗って来られたのか・・・やはり、そうである。

 「そのオートバイは、因みにどのくらいの排気量ですか」と、聞いたところ。

 軽い返事で、「1600cc ・・・」と応えられ、「50年以上もオートバイが好きで、乗り継いでいます。最近は、息子たちが心配するもので遠出はしないが・・・」

 「お若い頃は、白バイなどに乗っておられたのですか」と、聞いた。

 「いや、白バイ隊員ならもっとうまく乗れるが、普通の素人ですよ」と、笑いながら答えが返ってきた。

 すかさず、家内が、「失礼ですが、お歳はおいくつですか」と、聞くと。

 何と、驚きの答えが・・・・。

 それもさらに軽い感じの返事で、「78歳です。家族の者が、そろそろ止(や)めてくれと言うけどね」と、笑いながら。

 大型バイクを操るためには、相当の体力もいるだろうから、毎日の日課としてのトレーニングに余念がなく、まさにそのことが健康維持なんだろうと、家内共々納得しながら別れて我が家に向かった。

 15年後、あの方のように心身ともに健康で、元気にやっているだろうか。今から、「ボケない、寝込まない、迷惑をかけない」を目標に生きて行かなければと、改めて思い知らされた・・・二人して。

 この日の墓参りは、早速、いい方との出会いがあった・・・感謝。あのカッコいい大型バイクの写真を撮らなかったことが悔やまれた。(咲・夫)



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コメント
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