今夜、ウォーキング途中で蛍を見た。今年初めてかも知れない。午後7時半を回っていたが今の時期、日が長いからアスファルト道路の白いセンターラインが薄暗い中、クッキリ伸びている。西の空には金星が大きく輝いて、薄く流れる雲がまだ赤みをおびていて近景の林は黒い帯である。それで、金星の光がとても印象的だったので、去年の今日のブログに書いた、木彫の女性像の首飾りがリンクするのである。そこで去年のブログ 「 ルージュ 」 を再掲載する。
「 今日は中之島美術館でギターライヴがあった。このポートレートは館内に展示してある木彫作品です。材木が一人の彫刻家に刻まれて生命を得たのである。実はライヴより魅せられてしまった。
材木は紅さして可憐である。金の首飾りがアンドロメダの祝福のように輝く。」
今夜は、この 「 アンドロメダ 」 を 「 金星 」 に替えてみよう。 「 金の首飾りが金星の祝福のように輝く 」 のである。そしてこの写真も去年のものである。作者名は忘れてしまったが、世間的名声とは無縁の彫刻家であることは間違いない。ゆかしい佳品であった。