講座 “ 郷土の詩人 ”

2014-06-30 | 日記

昨日、第三回目にして最終回の講座、「 郷土の詩人 矢沢宰の詩を読む 」 があった。講師は地元・見附市出身の詩人・八木忠栄氏。

最終回は、参加者約30名の方々の前もって作った自作詩を読んで、先生が批評を述べる、というものだった。皆さんよく書かれるものだと感心した。最後に、先生の自作詩 「 窓 ― 矢沢宰に 」 が披露された。終了後、希望者が集って市内の料理屋で、先生を囲んでの懇親会があったが、僕は参加しなかった。これで、今年、矢沢宰生誕70年の記念事業は終了したのだろうか。やはり、 『 矢沢宰全集 』 ができればいいのにな、と思う。全三巻くらいになるだろうか。筑摩書房なんかが出してくれると理想である。

ところで三回の講座が終ってみて、何か物足りないのである。なんだろう … 、あまり矢沢の詩を精読しなかったし、鑑賞しなかったように思う … のが、僕としては物足りなかったのかも知れない。参加者の皆さんはほとんどジモトの方々だったのだろうが、矢沢についてどんな思いを持って参加していたのだろう … 。そんなことも聞いて見たかった。

夕方、久し振りに近くの、車で3分くらいの温泉、 “ おいらこの湯 ” に入って来た。もう五時をまわっていたが、温泉場にしては小さ目の湯船に、老人のような方々で結構混み合っていた。大きな窓から見る、刈谷田川を手前にして遠く青い守門岳。

今日の雲は全体に灰色だったし、小雨が降った。

 

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R O S E

2014-06-29 | 日記

         

近所のケイ子さんから、育てている薔薇をもらった。花瓶に入れて持って来てくれたのである。彼女が言うには、この薔薇は “ 熟女 ” なんだそうである。深い紅色のビロードのような光沢の、馥郁の香りは、それは “ 熟女 ” なんだそうである。でも、この薔薇には棘がないのである。棘があるのが薔薇であるが、本人に聞くと、危ないから棘は切ったのよ、と言う。 “ 熟女 ” は、棘が切られたのだった。この花瓶も貸してくれた。母が花瓶を返そうとして家にあるものに変えて、僕が返しに行ったが、この花瓶でないと駄目なのよ、薔薇が枯れるまでこれを使って、と言われたのである。なるほど、妙に ピッタンコ であるのだ。

写真は、玄関に飾ってある今夜の薔薇の花。夜の深まりが一層 “ 熟女 ” の紅を濃くし、開いている。杉浦翠子の晩年の歌にこういうのがある。

  あなたの腕の腕の時計はいま何時 (なんじ) 時間は聞けどもみこころ聞かれず

 

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杉浦翠子歌幅

2014-06-28 | 日記

       

      天よりか地よりか春は来りつ ゝ いまぞそろそろのたまひゆらぐ

絹本に書かれた杉浦非水 ( 1876-1965 ) の妻にして “ 情熱 ” の歌人・小説家、翠子 ( すいこ 1885-1960 ) の書。 今日、床の間に掛けて見た。今までここにパウル・クレー ( 1879-1940 ) の50年代パリでの展覧会カタログを額に入れて掛けていて、それも面白い雰囲気であったが、女性歌人の書もいいものだ。大正時代、杉浦夫妻は当時のモダンの代表選手であった。

結婚前の翠子の本名は岩崎翠 ( みどり ) 。福沢諭吉 ( 1835-1901 ) の女婿、福沢桃助 ( 1868-1938 ) は彼女の実兄である。そして、今ではあまり知られてないようだが洋画家に岩崎勝平 ( 1905-1964 ) がいるが、彼は桃助や翠子の甥である。僕が東京の会社に勤めていた頃、同じ会社の上司の夫人がこの勝平の姪御さんということで、まだ勝平の絵がたくさんあるので整理したいということだった。ということで会社のオーナーと絵を見に行ったことがあって、なんと素晴らしいデッサン! が山積みだったことを覚えている。彼は川端康成に手を差し伸べられてはいたが、貧窮の内に死んだ、と言う。今ではその上司も亡くなり、ピアノを教えていたご夫人はお元気でおられるだろうか。

一本の軸が連想をつなげて、何だか思い出話になった。それにしてもこんな田舎の茅屋で、翠子に向き合えるのは有り難い、と言う他はない。

 

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今夜の机上

2014-06-25 | 日記

 

最近、どうも机の上が雑然としている。昨日はロスコが気になって画集 ( これは、1995年に日本で開催された時の展覧会カタログである ) を引っ張り出してきた。それがそのまま机に置いたままの今夜である。

 

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訳詩集 『 葡萄酒の色 』

2014-06-23 | 日記

           

新潟市には、長岡駅から電車に揺られて約一時間三十分近くかかる。帰りは新潟駅から、ちょうど快速電車に乗れたので約一時間で長岡に着いた。久し振りの電車時間で、ゆっくりできてウトウトもできて、それに読書がご馳走だったのである。つい先日買った吉田健一訳詩集 『 葡萄酒の色 』 ( 2013年刊 岩波文庫版 ) が面白かった。特に、付録されている 「 翻訳論 」 はおすすめである。それにもう一つあって、掲載した写真であるが、これは山本文庫の昭和11年当時の中野達彦による装丁である。そういうことが、このカバーの裏に書いてある。僕は、この中野という人は知らなかった。僕にはとても新鮮な装丁で、モダンさとクラシックさの狭間にあるような色と、市松文様のこのカバーを気に入っている。

 

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