元日

2019-01-01 | 日記

             

平成31年の初日のブログに『加藤楸邨句集』(岩波文庫) を掲載する。重たい雪の降るお正月を一日家に籠って過ごす、静かな「籠り居の元日」である。電気ストーブを足元につけて、石油ストーブを背中に、そしてヨーゼフ・ハイドン (1732-1809) の弦楽曲を部屋に撒き散らして、年賀状の返信に絵を描いて、絵の脇に新年の挨拶を一行だけ添えて、いつの間にか暗くなった雪の道をトボトボと俯いて投函に行く。これも僕の人生の歓びの一つであるに相違ない。楸邨 (1905-1993) の句から、昭和42年 (1967年) 作の一句。

                   元日のわが素手よ今年また頼む