講演 「 詩想のローズ 」

2013-06-08 | 日記

     

井上輝夫・慶応義塾大名誉教授 ( 仏文学 ) による講演、「 詩想のローズ 」 を聴いた。2時間余りの大変明快な講義であった。西脇の独創は以下の4つを基本とする、という。

 ① 詩を、定型ではなく散文で書いたこと。

 ② 散文は異化 ( ズラスこと ) できる、ということ。もはや文章は意味を持たなくなる。

 ③ 物体としての言葉。

 ④ 詩とは 「 美」  について語ることである。

詩は、道徳でも倫理でもない。ただ、 “ L'art pour l'art ”  ( 芸術のための芸術 ) であり、新しい 「 美 」 の発見にある、と言う。