新しく見附市内にできた “ ギャラリーみつけ ” で、展覧会を開催することになった。その広告を兼ねて “ マイスキップ6月号 ” に「イベント・ガイド」として記事が出来上がったので、一足早くここに掲載します。ぜひのご高覧を!
新しく見附市内にできた “ ギャラリーみつけ ” で、展覧会を開催することになった。その広告を兼ねて “ マイスキップ6月号 ” に「イベント・ガイド」として記事が出来上がったので、一足早くここに掲載します。ぜひのご高覧を!
電話機の脇のジンが目についた。今まで気にならなかったが、どうした訳か今夜に限って飲んでみたくなったので氷で割った。ラベルを見たら40度もあった。どうりで効く訳で、いささか酔ったようで目がトローンとしてきて本は開いても目は閉じかかって来て、今夜はもう休むしかないのである。このブログを書いてる最中も、何を書いてるか意識が薄くなっているので … どうも、すみません … 、カエルのうるさい程の声でかろうじて起きている、ようであるから … 。
夜の深い時間に、蛙の鳴き声が一層賑やかになってくる。今夜は雨の予報だが、雨はまだ降っていない。先ほどまで高校時代の同級生が二人訪ねてきたが、帰ってからも蛙は鳴き止まないのである。音楽を聞いているのか、または蛙の歌声(?)を聞いているのか判然しないのである。夜の窓を開けて、五月の風は気持ちいい。
マリゴウルドの花輪に 飾られた僕の頭は五月の風に
縮れ 、黄金に波うつ テミストクレースの死の行列
をみてゐる僕の白い法衣も波うつ 小鳥の鳴く海か
果実の影か 首環の破裂か ( 西脇順三郎の詩 「五月」より )
5月の風に白い花が微かに揺れている、天気のいい日曜日である。9時からの「NHK日曜美術館」で、今、岩手県立美術館で展覧会中(6月5日まで)というジョルジュ・モランディ(1890-1964)を特集していた。タブローの静謐と喜びがテレビ画面からも伝わってきて、僕は改めて窓の外の風景が清々しいとしみじみ思うのである。そして、絵画と向き合うことがいかに幸福な時間を提供してくれのかと、また思うのである。モランディは生涯のほとんどといっていいほどに、生まれ故郷のイタリア・ボローニャに留まり続けて独身のままに、ビンや箱の静物だけを描き続けた絵描きであった。モランディを見終って一杯の珈琲を淹れ、この椅子に座っていただく時、一陣の風が立って白いオオデマリの花が大きく揺れるのである。この静かな風景の中にダイナミクスが潜んでいる。