“ 瀧口修造特集号 ”

2013-07-31 | 日記

     

1969年 ( 昭和44年 ) 発行の 『 本の手帖 』 ( 昭森社 ) 。表紙画は瀧口修造 ( 1903-1979 ) のデカルコマニー。『 本の手帖 』 はこの号をもって終刊となった。

  鳥の羽根はもっとも忙しく

  もっとも静かなもののひとつである。 ( 瀧口修造著 『 余白に書く 1 』 より )

 


堀辰雄の全集

2013-07-29 | 日記

        

昭和55年 ( 1980 ) 筑摩書房発行 『 堀辰雄全集 第七巻 (下) 』 ( 全八巻・別巻二冊 全11冊 )。装丁は岡鹿之助 ( 1898-1978 )。

これも発行当時から発売される度に買い揃えていた全集である。全巻完結するのに三年かかった。また、80年代当時の¥5,200というのは、やはりいい値段だった。今でこそ古書店では全集本が安くなっているが、この筑摩版の決定版全集でさえ今は、安いところでは、本の状態は不問にしても全11冊揃い¥20,000 前後で買えるのである。配本が終わった時点ではこの堀辰雄全集は、神田の古書街でも結構な値段が付いていたように思う、人気の全集だった。僕はやはり積読 ( つんどく ) であったが、並べて見ると部屋が堀辰雄 ( 1904-1953 ) に満たされて (?) 、落ち着きがあって、いいインテリアになった。同じ小説でも文庫本で読むのとはまた違った、「 文学 」 という雰囲気で読めるのである。

この箱付ハードカバーの全集を開くのは何年ぶりだろうか、しかしとても新鮮な気持ちになったり、ただ意味もなく漠然と 「 文学 」 の香りを嗅ぐのである。普段読まなくても、ただ側にあると、いつか本が、開 ( ひら ) けと誘惑するから、それは僕の大切な喜びの一つである。本と共にある時間を嬉しいと思える僕は、何よりもまず幸福である、と言わなければならない。そしてそうした環境にある僕は、経済的貧しさを超えてそうした運命に感謝する。ありがたいと思う。 「 日記 」 1929年8月8日の項の一部。

Proust ガ冗漫デ細密ナノハ、彼ガ彼以前ノ誰ヨリモ事物ニ近ヅイタ単ナル理由ニヨル。彼ハ我々ト事物トノ間ノ新シイ距離ノ発明者デアル

 


日曜日の午後

2013-07-28 | 日記

     

マルセル・ブロイヤー ( 1902-1981 ) のパイプ椅子・ワシリーチェアー。1926年のデザイン。外は蒸し暑いけど、たまにいい風が入ると、こういう時は自然の風はなんて気持ちいいんだろう、と思う。このところ毎日雨が降っているけど、カラッと晴れるのはいつになるんだろう、もう八月になる。

開けた窓から油蝉の鳴く声が夏の盛りである。それから、窓を閉めてエアコンを入れてピアノ曲をかけるのである。そして午後の時間は読書時間となる。だから取り立てて書くこともないから今日も静かにして、アンノンな画廊なんだなぁ、とつくづく思う。

と、書いてるうちにキモノを召した女性客が、クッキーをお土産に現れたから、ここでブログを書くのを一旦止めたのだった。彼女は前々回の 『 朝活 』 に参加されていた方で、昨日の 『 朝活 』 には事情で来れなかった、という。そんなお話を聞きながら、一応ここは画廊なので、でもないけど、好きな画家の名前を聞いて見ると、以前、「 猪熊弦一郎現代美術館 」 を訪ねて以来、猪熊弦一郎 ( 1902-1993 ) のファンになったそうである。美術館の雰囲気がとても良かったそうである。僕は行ったことはないけど、僕の中では今一番に行って見たいのが、やっぱりコペンハーゲンにある 「 ルイジアナ美術館 」 かな、その次にこの猪熊の美術館かな。

お土産の、与板のお菓子屋さん製というクッキーをいただきながら、そういう “ … かな ” の話をしたのだった。しかし、そうは言っても掲載したこのブロイヤーの椅子については一体どうなったんだろう … 。まあ、今日はこれでいいかな … 。

 


ナンカ夕方になって

2013-07-27 | 日記

今日は、朝8時からの 『 朝活 』 の会場になった。10名の参加者があった。みなさんナンカ昼過ぎまで交流されて、ナンカお腹も減って、ナンカ、ランチを作ることになって、アオシカさんナンカに作ってもらってナンカ結局 “ 昼活 ” になった。この写真はナンカ皆さんが帰ってから、ナンカ、ギャラリーの窓から撮って見た。チョット見ナンカいい感じに写っているよね。時計を見るとナンカもう6時半頃で、ナンカ時間が経つのが早いナでも、まあ今回も、ナンカとてもいい会でした。みなさんいつもありがとうございます。ナンカ感謝です。

帰りはナンカ充たされた気持ちだったから、ナンカ美味しいものを食べてもいいかなと思ったんだけど、ナンカ今夜は浮世絵師 「 歌麿 」 のドラマがあるようなのでナンカ早く帰宅したのである。ナンカ社会にタブー ( 禁忌・禁制 ) があると、ナンカ芸術 ( ここでは絵師 ) はより生命力に輝く、こともある。ナンカそう思う。今夜のTVもナンカよかったナ。